江口寿史著・1981-83年少年ジャンプ連載
書庫の奥にあり過ぎて取り出すのが大変で、amazon/kindle版がタイムセールで格安だったので買っちゃいました。
集英社ジャンプコミックス版は全4巻、コンプリート・エディションは全3巻。この版はカラーページ再現、あと最終話が加筆掲載されています。とはいえ、ちゃんと終わってるのかというとなんとも…(^_^;)。
母親を亡くし天涯孤独の身となった坂本耕作くんは、かつて母親と恋仲だった東京に住む大空いばりの元で生活をするようになる。しかしいばりは、関東極道連盟・関東大空組の組長、つまり大空家はやくざの家だった。
そこには、つぐみ・つばめ・すずめと美人ぞろいの大空家の姉妹がいたが、実は、真ん中のひばりは実は男の子だった。ひばりくんは学校では女子として過ごしており、学校の中での人気も絶大。そんなひばりくんを中心としたドタバタラブコメディ。
今はイラストレーターとしての仕事が主でストーリー漫画は描いていません。この後ボクシング漫画「エイジ」とか「パパリンコ物語」がありましたがいずれも未完。しかしながら、江口寿史の描く女の子は異常に可愛くて、丁度その転機となったのがひばりくんではないかと思います。
いまやLGBTとかが話題になり、無茶苦茶かわいい女装男子”男の娘”なんてのが普通に出てくる時代ですが、ひばりくん連載の頃は、まだおかまだとか変態だとか言われていた時代でした。
ひばりくんは今でいうところの性同一性障害なのかもしれませんが、当時はそんな言葉もなかった。ひばりくんがギャグとして成立する時代ではなくなりましたね。
にしても、30年以上前の作品なのにひばりくんは可愛い。ギャグは古いなと感じるところも散見されますが、ひばりくんの可愛さは永遠だった。
読んでいない人はお勧めです。
ひばりくんに弓道着着せたいなぁ。描いてくれないかなぁ。