日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「人狼天使第III部 魔王の使者」

 
人狼天使(3) アダルト・ウルフガイ・シリーズ (NON NOVEL)
平井和正著・kindle/祥伝社・NONNOVEL版
アダルトウルフガイシリーズ第9巻。
 
 アダルトウルフガイ第1期全9巻ここに完結。って完結してないやん!と初読時思ったものです。
 ブリザード吹き荒れるニューヨークでプエルト・リコ解放戦線の爆弾魔に付け狙われる犬神明。当然犬神明も黙っちゃいない。返り討ちにすべく解放戦線の若きリーダーカルロスと接触する。一方、犬神明をセンセイ・イヌカミと慕うジュディとガブリエルは、女占い師ステラに魅了されて、導師然となり性格が一変する。2人の回心をするように促す友人たちをよそに犬神明はひとりステラに対峙する。

 大きな流れからすると物語はこれから!って感じですが、「人狼白書」から繋がる物語に一応の決着をつけてます。あくまでも一応ですけど。

 かつて「七人の侍」を取った黒澤は、順撮りで撮影を行っており、撮影開始から約1年、予算はとうに使い果たし、東宝経営陣は「とりあえず今まで撮った分で公開するから、ラッシュを見せろ」と。で、黒澤は粗編集をした「七人の侍」を試写に掛ける。いよいよ野武士が村に襲い掛かる。菊千代が叫ぶ「きやがったきやがった!」。そこで映画はプツンと切れる。「この後は?」と詰め寄る経営陣。黒澤「1フィートも撮っていません」。…折れたのは経営陣でした。
 まさにそんな感じの幕切れ。第1期といいつつ、この後書かれたのは時をさかのぼって大学時代の盟友石崎郷子と出逢う犬神明の物語。
 いやいや、見たかったのは人狼天使の続きなんですよ~。
 結局、平井和正は鬼籍に入り続きが描かれることはありませんでした。

 考え方としては、この後、神と悪魔、高次元世界と根源悪との闘いは「幻魔大戦」に収斂されていきます。でもねぇ見たかったのはアダルト犬神明がどう戦うかだったんですけど(^_^;)。
 
 もっともこの後の平井作品をみても、期待するような展開になったとは思えず、ここで終わってあとは読者に委ねる、というのもありといえばありなのかもしれません。。

 
アダルトウルフガイ再読マラソンも残すところあと1巻。アダルトウルフガイシリーズスペシャル、犬神明の大学生時代を描く「若き狼の肖像」。

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