大体このシリーズ何冊出ているんだろ…。
今回の12篇は以下の通り。
「巣立ちのエール」
妻を亡くして一人陽斗を育てた父は突然ヒマラヤに行くという。出発の日、陽斗は給水塔に一人登っていると交番のお巡りさんが声を掛けてくる。。
「縁切り」
大好きな息子を奪われた母は縁切り神社に通うが、そこには縁切りを願った彼女がいた。。
「しあわせの絵日記」
嘘でつづった日記を見つかり恥ずかしかった主人公に「嘘hじゃなくなればいい」と嘘の日記をなぞった体験を一緒にしてくれた友人。
「おかえり一万回」
仕事にかまけて一人息子に愛情を注げなかった夫婦。傷害で実刑と息子が出所するその日、夫婦は不思議な体験をする。
「特急は停まったまま」
離婚を決意して、一人実家に向かう特急列車が雪で立ち往生する。長時間の停車で車掌が交渉して近くの民家のトイレを貸してもらうことに。。
「相方」
高校時代のテニス部でダブルスを組んでいた友人が亡くなり葬儀に。その友人とは全く反りが合わなかったが。。
「送辞」
夫婦仲の悪い両親。自分の為に離婚しないという話を聞き…。
「三度目の初任給で」
仕事が続きしない主人公が3度目に貰った初任給で母親にプレゼントを贈る。。
「明日に向かって」
大切なプレゼンの日、コミュニケーションをうまく取れなかった娘がお弁当を作ってくれた。プレゼンが上手くいけば本社に返り咲きできると思ったが、運悪く交通機関が遅れ…。
「泣き虫」
小さい頃、突然父母をなくした兄妹。砂州は尊母妹の結婚式。スピーチを頼まれた兄は、小さい頃いを思い出す。。
「父の遺したもの」
実家で和菓子店を営んでいた父が亡くなりその遺品整理をしていた主人公。ケチで厳格な親の愛情を知ることに。。
「泳げない魚」
引きこもりをしている主人公の元から父が「旅に出ます探さないで下さい」と書置きを残し突然いなくなった。残されたのは自分と”ノア”と名付けられた生後3カ月の子犬。そして「お前が世話をしなければこの子は死ぬだろう」というメモ…。
「友」と副題がついているけど、友情で泣ける話は「しあわせの絵日記」「相方」の2篇だけ。タイトルに偽りあり。
小説にしても映画にしても「そんなドラマチックな人生なんてない」って思うことはしばしばある。でも自分にとってはドラマチックでなくても、他人にとっては貴重な体験って思えるものあるだろうし、切り方、伝え方によってドラマチックになるものもある。
さだまさしの歌で「主人公」というのがあります。
♪自分の人生の中では誰もがみな主人公
平凡な人生などないと思います。自分史を作ろうとは思いませんが、人生佳境を過ぎて終わりに向かって山を降り始めたからこそ、自分の人生の断片を振り返ってみたいなと思いました。
でもね、高校時代までの記憶って実はあんましない。というか、精々ここ10年くらいしかまともに記憶ないんです。。それこそ大した人生じゃなかったもんで…。
うーん感想になってないや。。

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