2018年5月監督:永井聡
永井監督は2005年に犬にまつわるオムニバス「いぬのえいが」の監督さん。
「恋は雨上がりのように」原作は全10巻、2018年1-3月にアニメ化(全12話)、映画は5月公開とメディアミックスで展開された作品。
娘が録画していたアニメ版を見て気に入り、原作も読みました。映画は丁度バタバタしていた時期で観れずに終わってしまい、ソフト化されたら見ようと思ってたら、今日なにげにamazonプライムを見ていたらプライム会員無料だったのですぐ見ました。
お話は原作、アニメに沿っており、もっとも全10巻を2時間(111分)で納めるのは到底無理なので、主要エピソードを繋ぎ綺麗にまとめてあり、原作を知らなくても十分楽しめる作品に仕上がっていました。
なにより、キャラクターを演じる俳優さん、女優さんが似ており、原作ファンも納得ではないかと。
練習中にアキレス腱断裂をしてしまった橘あきらは、失意の中偶然入ったファミレスで45歳の中年店長近藤に優しくしてもらったことで恋心を抱くようになる。
そのファミレスでバイトをするようになったあきらは、店長に告白をするが、近藤は28歳もの差で素直にあきらの気持ちを受け入れることはできない。
最近子供大人が多くて、こんなシチュエーションがあったらあきらを受け入れてしまう事が当たり前のようになっているけど、近藤はちゃんとあきらの事を考えて、自分への想いは幻想であると諭す。
年齢差なんて気にしなくていいじゃん、というかもしれませんが、現実はそんなに甘いもんじゃない。フィクションだからといって、そこら辺をフィクションと割り切らなかったのが私的に好きな理由でもあります。
例えば、今の私が近藤店長と同じ立場で、28歳差だと彼女は26歳になる。社会人であればこれくらいの年齢差でも…と思う反面、さすがに26歳の女性に言い寄られても素直に受け入れることはできない。それが大人というものです。
まして17歳の女子高生はまだ未成年。いくら彼女が本気であっても受け入れてはいけないと思います。
映画ではあきらちゃんを小松菜奈、近藤を大泉洋が演じていて、これも良かった。
ラストシーンは感涙。
青春映画って、同年齢同士のお話が多い中、自分のようなおじさんでも感情移入ができるこのお話しは新しい形です。
よかった。