昨年の大河ドラマです。今、月~水BSプレミアムで再放送をしており、本放送の時は観ていなかったんですが、録画してみています。
どうも国策ドラマ、NHKによる政府への忖度な感じがして本放送の時はどうしても見る気がせず、1,2話見ただけでリタイアしましたが、東京オリンピックも来年に延期(やれるのかな?)となり改めてフラットな気持ちで観ると結構面白いです。
今日は第31話。1932年のロサンゼルスオリンピック閉会までのお話し。水泳で全種目メダルを獲得するという快挙を成し遂げた日本チームは、白人に虐げられていた日系移民に日本人としての誇りを思い出させる。
初回の視聴率は15.5%。5回までは何とか2桁でしたが、その後1桁となり最終回まで。全話平均視聴率は8.2%で、大河ドラマ史上最低にして初の1桁となったとのこと。
これまで観ていて、視聴者が付いてこれなかったのがわかる気がします。
志ん生(ビートたけし/青年期:森山未來)と五りん(神木隆之介)がオリンピックをネタに高座に上がり話を進める形式と、金栗四三をはじめとするアスリートたちの話が交互に出てくる構成がわかりにくいのがドラマとしての一番の難点。慣れれば何とか見れるのですが、途中に挟まれる志ん生、五りんの話はせっかくの盛り上がりを台無しにしてしまいます。
志ん生の人生も面白く時代的には並行する話なのですが、視聴者が見たいのは志ん生の話ではなく、オリンピックの話。
加納治五郎(役所広司)が、オリンピックに初めて日本人を送り込み、メダルには及ばなかったけど、金栗四三や人見絹江がどんな想いで走ってきたかを見たかった。
後半の田畑政治(阿部サダヲ)を中心とした物語も戦前のオリンピックから1964のオリンピックまで(再放送はこれから)を、一気通貫に見せれば、もっと良かったと思います。
クドカンの脚本がひねりすぎだったように思います。
大河ドラマだけあって、俳優さんはみんな素晴らしい。
あと残り16話。私も過去のアスリートともども完走したいです。