あいだみつをの言葉です。
これ、実家の玄関に額装して飾ってあったんです。
母親の口癖で自戒を込めて飾ってあったんでしょうね。
母親は、周りの人に親切でしたが、見返りがないことにいつも憤っていました。
こんな事してあげた『のに』、あんな事してあげた『のに』。
有り難いなと思っていたし、恩を感じていなかったわけではありません。でも、押し付けがましいのはとても困りました。
そして口をついて出るのは『のに』。恩知らず的なことを言う。
小さい頃からそういう母親の愚痴がたまらなく嫌でした。
もしも私がしたことで「有り難いな」と思っても、全く気にする必要はありません。
私はできることをやってるだけ、気まぐれでやってることもあるかもしれないし。無理をして自分を犠牲にして何かやるなんてことはありません。
有り難いなと思ったら、私じゃなくて他の人にやってあげてください。
子供を育てるのだって、別に親に恩を感じる必要はない。自分が親から受けた恩は、自分の子供にしてあげれば良いと思っています。
仕事もそう。
仕事なんて、特にお金をもらってやってることだから、恩だ義理だなんて感じる必要はなく、自分の仕事がうまく回る為で、それも一時的なことだけじゃなく、会社にいるうちはずっと付き合っていくし、直接的に関係がなくなっても、間接的に繋がっているうちは、好印象を与えておく方が何かとやりやすい。そんな打算的な気持ちです。
見返りを期待してなにかをするのは精神衛生上悪いです。
人から受けた恩は忘れず、自分のしたことなんて忘れちゃう方がよいと思うのです。