榎本 正樹著・（株）ＫＡＤＯＫＡＷＡ
小田急ポイントが期限切れ間近だったので、使っちゃおうと衝動的に買った本。新海監督作品は好きですが、出ている事すら知らなかった。
今から２０年前、原作・監督・脚本・演出・作画・美術・編集というアニメの作業をほとんど一人で作り上げた『ほしのこえ』が話題になり、注目をしていました。
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第２作『雲のむこう、約束の場所』は不思議な浮遊感を持った澄んだ空気を感じさせる作品。
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そして『秒速５センチメートル』。
今住んでいる小田急線沿線が舞台なだけでなく、よく利用する新宿駅や地元の駅まで出てきて、もう完全にとりこになりました。
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『星を追う子ども』は、それまでの作風から一変し、新海版ジブリ。雰囲気はよいのですが、うーんこれは、自分的にはいまいち。
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第５作は、中編ながらちょうど自分が弱っていたこともあって、一番琴線に触れ、いまだに見るたびに感涙する『言の葉の庭』
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第６作にして、日本のアニメーション監督としては宮崎駿に続いて2人目となる興行収入100億円の大台を突破した『君の名は。』
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前作と同じ布陣で臨んだ『天気の子』。『君の名は。』に続いて興行収入100億円の大台を突破、名実ともに日本を代表するアニメ作家になりました。
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新海監督作品の好きなところは沢山あるのですが、キャラクターがみんな優しくて、でも少し社会に順応していなくてもがいているところ。
大体、完璧な人間なんて一人もいなくて、みんな大なり小なり悩みを抱えている。
都会の片隅で、いろんな思いをもって生活をしていて、あることをきっかけに一歩踏み出す物語。でも、成功するところまでは描かない。エンディングはその余韻だけが残る。
この作劇がたまらなくいい。
勿論、見た目の美しさもいい。風景が物語を引っ張っていく。
さて１１月公開の最新作『すずめの戸締まり』はどんな物語になるのか、今から楽しみです。
