1976版犬神家の一族の冒頭、金田一耕助と古舘弁護士の人物紹介時に竹子奥様が演奏している箏曲。
「犬神家の一族」のサウンドトラックに入っておらず、ネットで調べていたら、
『伊福部昭門下の作曲家 小杉太一郎氏の唯一の邦楽作品、箏曲「双輪」は1970年代初頭、箏曲家 山田節子氏の委嘱により作曲されたもの。作品名の「双輪」とは作曲過程における小杉氏、山田氏との試演を交えた打ち合わせでの“箏の転がるようにスピーディーに展開されるメロディーがとても面白い”という話が基となり、第一箏・第二箏それぞれから紡ぎ出される音響を「輪」と想定し命名されました。また、「双輪」の楽想については、小杉太一郎氏自身「“津軽三味線”をイメージした」と語られていたとのことです。』
とありました。
「犬神家の一族」の市川崑監督は「双輪」をいたく気に入っており、同監督の『古都』(1980年)、『細雪』(1983年)、『竹取物語』(1987年)でも使われているそうです。『竹取物語』は見たんだけど、覚えてないな…。
「小杉太一郎の純音楽」として、CDが販売されていたので早速購入。
salida1.web.fc2.com
小杉太一郎氏と言えば、「サイボーグ009」(劇場版66年、67年、68年TV版)の劇伴作曲をされています。これは持ってます。
1976年8月に膵臓ガンのため夭折されています。享年49。
youtubeになかったので紹介できないのが残念。
現在期間限定で「犬神家の一族」本編が無料公開されています。
筝曲「双輪」が流れるのは冒頭17:10から18:20のところです。
www.youtube.com