日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「不適切にもほどがある」


今期ドラマでは一番面白く、考えさせられたドラマでした。
宮藤官九郎脚本作品をさほど観ているわけではないのですが、基本外れがありません。今回のドラマも脚本クドカン、主演阿部サダヲ、助演が仲里依紗古田新太、吉田羊、山本耕史と面白くないわけがないと思い観始めました。
本日最終回を迎えた結果…
これは傑作でした。

1986年(昭和61年)の中学教師小川一郎(阿部サダヲ)がひょんなことから2024年(令和6年)にタイムスリップする。昭和と令和、38年の時代差は、こうしてドラマとして並べるとかなりの差があります。
昭和61年は大学3年。まだバブル景気の前でしたが、今と比べて”浮かれていた”のは間違いないです。
トレンディドラマの社会人ってハードワークをこなしているのにやたら就業後が充実している。これ24時間じゃ足りないよなーとか、ほぼ新人の独身者がこんなに高級なマンションに住めないでしょとかは思っていましたが、自分が社会人になると確かにアフターファイブはほぼ毎日飲み会や麻雀をやっていて帰るのはほぼ終電。収入はそれほどよくなかったけど可処分所得は結婚するまではあったし、先輩と飲みに行くと大体多めに払ってくれるか、全額奢りだったりしました。
セクハラ、パワハラは日常茶飯事、特にパワハラは、自分も前職は上下関係が厳しく後輩を指導する立場だったので、今から考えたらOut案件多かったに違いありません。パワハラは学校のいじめの感覚に似ています。セクハラはさすがにしなかった(と思う)。
令和を経験した小川が昭和に戻ると、昭和のモラルのなさに辟易として元々”思ったことを口にする”性格ゆえ、教頭にも盾突き、セクハラまがいのことをされてた同僚の女教師にも「嫌なことは嫌といえばいい」と、令和を経験する前のハラスメント上等、教育という名の暴力教師からは180度変わる。

私は昭和に生まれ社会人になるまで昭和。社会人1年目を過ぎて平成になったので、昭和は良かったという思いは確かにありますが、振り返ってもすべてよかった、あの頃に戻りたいとは思いません。HDDプレイヤーを持っていければいっぱい保存したい番組はありますが、そもそも昔のテレビはHDMIはおろか3ピンもなかったし、前提としてアナログチューナー付でないと受信すらできません。

平成、令和とあらゆる面で便利になり、その便利さに頼りすぎて自分の記憶に頼らなくなった弊害もありますが、それでも今の方が住みやすい。

いつの時代も求められるものは残り、いらないものは無くなる。それだけの事です。いつまでも過去が良かったというのは一部の好事家だけなので多数意見ではありません。

高度経済成長を支えた戦前戦中世代はほぼ鬼籍に入り、なんか”やった気”になってる消費の権化、団塊の世代後期高齢者でほぼ社会とはかかわりがなくなった。自分たちの世代はもうすぐ社会からいなくなるので、これからは平成/令和生まれの世代がもっといい世の中にしていってほしいなと思います。その下地を作れなかったのが本当に申し訳ないと思いますが…。

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