日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

昭和がよかった、は幻想です。

今日から始まったTBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』阿部サダヲ主演・宮藤官九郎脚本が面白かった。

ストーリー
(公式hp<金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』|TBSテレビ>より)

1986年――。小川市郎(阿部サダヲ)は、“愛の鞭”と称した厳しい指導をするのが当たり前な昭和の体育教師。野球部の顧問も務め、生徒たちからは「地獄のオガワ」と恐れられていた。■その一方、家では男手一つで17歳の一人娘・純子(河合優実)を育て、娘の非行に手を焼く普通の父親でもある。最近は市郎の帰宅時間をやけに気にする純子が男を家に連れ込み“ニャンニャン”するのではないかと心配していた。
ある日、市郎は、いつものようにタバコを吸いながらバスで帰宅中、ついウトウトしてしまう・・・。■目を覚ました市郎の目に飛び込んできたのは、パンツが見えそうなスカートを穿き、耳からうどんを垂らした女子高生がバスに乗り込んでくる姿だった。その姿に違和感を覚え指摘する市郎だが、乗客たちは車内でタバコを吸う市郎こそおかしいと口論になってしまう。逃げるようにバスを降りた市郎が目にしたのは、見たこともない異様な格好をする人々となんとなく変わっている景色だった。
なんとか見つけた馴染みの喫茶店に飛び込み、事態が飲み込めないまま市郎は動揺してカウンターにいた犬島渚(仲里依紗)のビールを勝手に飲み干し、口論になってしまうのだった・・・。

一方、1986年の同日、純子は向坂キヨシ(坂元愛登)から突然告白されていた。キヨシは、社会学者である母・サカエ(吉田羊)と共に令和から昭和にタイムスリップしてきた中学生。街中で偶然出会った純子に一目ぼれしてしまったのだ。純子は“ムッチ先輩”こと秋津睦実(磯村勇斗)に密かに思いを寄せているにもかかわらず、キヨシを家に連れ込もうとするが・・・!?
昭和の「当たり前」は令和の「不適切」!?“昭和”から“令和”にタイムスリップしたことで改めて感じる人々とのギャップや共感を描く、意識低い系タイムスリップコメディがスタート!


これまで昭和を描くと、当時当たり前だった喫煙習慣や今でいうパワハラ、セクハラ発言を巧妙に避ける傾向があった。特にTVドラマ。恐らく脚本のクドカンもそこらへんに窮屈さを感じていたのかもしれません。
それを最初と開始20分後くらいに、
「この作品には、不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み、1986年同時の表現をあえて使用して放送します」
と2度もテロップを出す。

確かに令和の今から見ると「え!」って思っちゃうことばかり。教室や公共交通機関で煙草を吸ったり、パワハラ、セクハラの言動、行動。でもそんなのは当たり前だった。なのにドラマでは今の時代のコンプライアンス上表現しない。昔はオフィスに限らず、職員室なんかもタバコの煙がすごかった。

私は喫煙者ですけど、昔のようにどこでも吸えるのは前から好きじゃなかった。
街は元気があったかもしれないけど、その分汚かったし臭かった。側溝(ドブ)とか蓋がしていなくて小学生の頃何回落ちた事か。

三丁目の夕日」以降、昭和ノスタルジー、古き良き昭和が当たり前になっていますが、そんなの幻想です。
時代はすこしづつ良くなっています。

もし本当の昭和を知りたいなら、当時制作された映画を観た方がよい。
高度経済成長の時期であれば「無責任一代男」をはじめとするクレージーキャッツの映画や「若大将シリーズ」とか。
バブルの時代ならホイチョイ三部作(「私をスキーにつれてって」「彼女が水着に着替えたら」「波の数だけ抱きしめて」)や当時流行ったニューやくざもの金子正次脚本(「竜二」「チ・ン・ピ・ラ」「ちょうちん」)とか、80年代ジャニーズ系アイドル映画とか。

戦後20年経って生まれて、高度経済成長の頃はまだあまり余裕のない生活で中学の頃にビデオデッキが生まれ、家にビデオが来たのは高校生の頃。
TVっ子だったので、当時のTV番組を観たいとかは思いますけどじゃあの時代に戻りたいかということはありません。

時代は望んだ方向にしか進みません。
日清日露、満州事変からの日中戦争、太平洋戦争もマスコミの焚き付けがあったにせよ、すべて国民が望んだこと。
戦後の平和が続いているのも日本国民が望んだこと。

だから今の世の中は、最大多数の最大幸福(ベンサム)を実現している。勿論あくまでも多数決みたいなもんだからすべての人がいいと思っているわけではないけど。

脱線しました。
『不適切にもほどがある!』
両方の時代を知っている身としては、今期のドラマでは期待大です。

にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村