手の内というのは、弓道において弓を持つ手(左手)でどのように弓を握るか、その様子、形を整える事を言います。
和弓の場合、弓を「ぎゅ」っと握ると弓は回転してくれず、矢もまっすぐ飛びません。つまり「握らずに握る」ということが大切だったりします。
これは、長く弓道をやっていてもなかなか上手くできず、かつ、ちょっとした動きで同じような手の内が出来なくなります。
弓道稽古では、常に手の内を同じように作ることがポイントのひとつにして最も難しい事だったりします。
よく「手の内を明かす」「手の内を晒す」「手の内を見せる」とかいいますがこの「手の内」というのが弓道由来の言葉で、「手の内」を見ると、その人の流儀、流派や技量を推し量ることができる、ということから、自分の手のひらを見せる=「手の内を明かす」という表現が生まれました。今は、流派や技量が分かってもそんなに問題じゃないし、手の内はあくまでも弓道をする為、確実な的中を生む技術のひとつですが、戦国時代はそれほど大切なものだったんです。
今日は所属する会の講習会。
来週審査なのにこんな直前に講習受けてよいものか悩みましたが、今日を除くと練習できる日が来週土曜だけになってしまうので、ま、注意は注意としてとりあえず自分の射をすればいいやと思い参加しました。
しかし手の内について指摘を受けて、「いやー今言われてもなー」って感じでした(^^;)。
もっとも昔から指摘されていた事なんで、できていない自分がいけないんですけどね。
今日は4中8射。ま、講習会としてはいい感じですが、一手皆中は1回だけ。
大丈夫か?
いやまぁ弓道審査は年4回あるのでよいのですが、さすがにそろそろ昇段させてくれないかな。
もっとも、一手皆中しないと俎上にものらないので、まずは落ち着いて行射して中る射ができるとよいのだけど。。