日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「デスハンター」

デスハンター(1) (SUN WIDE COMICS) デスハンター(2) (SUN WIDE COMICS)

デスハンター」は1969年『週刊ぼくらマガジン』に連載された原作:平井和正・作画:桑田次郎の作品。
紙版は、朝日ソノラマサンコミックス(全4巻)で出版され、その後サンワイドコミックス(全2巻)、全2巻版をベースにしたマンガショップ版の3社から出ており、今手に入るのはマンガショップ版のみ。↓ちょっと高い(1980円/冊)。

電子書籍はAmazonkindleで購入可能。kindle版が一番安価(1巻657円・2巻730円)です。たまにセールとかやってた時はさらに安くなるのでねらい目です。

私は、最初、サンコミックス版を借りて読みましたが既に廃版で買えず、サンワイド版が40年くらい前に出て即購入。そしてkindle版を数年前に購入しました。

久しぶりにkindle版を昨日今日の通勤で読んで、面白さを改めて実感。

この漫画、前述の通り初出は50年以上前。その後原作者の平井和正が小説版として1972年にハヤカワSF文庫(第1巻として角川文庫1975年再刊)で、続編を角川文庫で2,3巻を刊行、完結しています。
ただ小説版は、漫画版のデスハンター基地爆破で終了しています。漫画版の基地爆破以降は、「幻魔大戦」「真幻魔大戦」に引き継がれていきます。
生き残った俊夫とリュシール(小説版はライラ)が興した団体が宇宙再生協会(CRA=Cosmo Recycle Association)。意味は違うけど「真幻魔大戦」に出てきます。

デスハンター」は、人間に取り憑いて凶暴化させる謎の生命体とその憑依体「デス」を狩る組織ですが、凶暴なはずの「デス」は、野蛮で凶暴な人間の本質を覚醒拡大させているだけで、悪の本質は人類であるという事が描かれていきます。

思春期に触れたこの物語を含む平井和正作品が自分の生きていく中での”幹”になっているのは間違いありません。
もっとも「デスハンター」(死霊狩りゾンビ―ハンター)から「ウルフガイ」シリーズ、そして「幻魔大戦」シリーズと徐々に人間の善なる心にも光が当たるようになっていった結果、人間に対して絶望するだけではない事も学びました。
でも、人間の善性は脆く、常に意識して磨き続けなければすぐに曇ってしまうのも、これは、以降の自分の様々な経験で嫌というほど知ることになります。

幻魔大戦」の東丈はこういいます。
「すべては練習(プラクティス)」と。

平井和正作品は今ほとんどkindleで読めます。
4,50年前の作品ですが、そこに流れるものは不変です。
読んでいない沢山の方、お勧めです。

ちなみに今流行りのCHAT-GPT で「DEATH」を略称とした時どんな感じになるかやってみた。

"Dread Entity Ascending Through Humans"「人間を通じて昇華する恐るべき実体」
Dreadful Ethereal Apparition of Terrifying Horror"(恐るべき恐怖の霊的な幻影)
"Dreadful Ectoplasmic Apparition Transcendent Horror"(恐るべきエクトプラズムの幻影、超越的な恐怖)

なんか単にDEATH=死よりかっこよくありません?