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「幻魔大戦 3 最初の戦闘」

幻魔大戦 3 最初の戦闘 (角川文庫)
平井和正著・kindle
 ニューヨークのザメディボールとのスーパーサイキックバトルで辛勝した、ルナ姫を中心とした地球の超能力者集団。ルナは政治力で超能力者集団後援を多国籍企業クェーサーを組織するメイン財団に依頼する。
 ここら辺から徐々に漫画版からは離れていき、別路線(別次元)の話になっていきます。漫画版ではザメディボールとの戦いの後、ルナ(ルーナ)、ベガ、ソニー(サンボ)と丈が日本に行き、そこで生き残ったザンビ・ザメディコンビの幻魔との闘いで三千子が死にますが、結局三千子は死なず。タイガーマンも、戦列には加わらず、「真幻魔大戦」でクェーサーの社長だったジョン・カトーも1967年のこの時点で野望が暴露され、財団を追われます。

 もともと「真―」を並行執筆中で、漫画版をリライトする目的で始まった角川幻魔は、この時点で「真ー」以上の決定版で、ついに幻魔を撃退する物語になる要素をはらんでいます。だからこそ、目が離せなくなったということあります。更にこれから、丈は日本に戻り、高校生活を再開、そこでいよいよ幻魔大戦研究会、GENKENを発足させて、スーパーサイキック活劇から心の在り方を延々と問う宗教小説、組織論に代わっていきます。
 ここまでのスーパーサイキックストーリーも好きですが、これ以降の啓蒙小説も、活劇以上に手に汗握る展開という不思議な魅力があります。
 
 サブタイトルの「最初の戦闘」、まさかこれが最後の戦闘になろうとは、最初に読んだ時はわからなかったのでしたww