日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「俺たちの旅」

俺たちの旅」」は1975年から1976年まで毎週日曜8時、日本テレビで放送されていた青春ドラマ。
前年「われら青春」で主人公の先生役をやっていた中村雅俊が主演すると知り、当時10歳-11歳ながら楽しみにしていたドラマでした。
自分も10年後こういう青春時代を送りたいと思って見ていましたね。

大学4年生の津村浩介[カースケ](中村雅俊)は、大学4年生ながら就職活動もせずバイトに明け暮れる毎日。同じバスケ部の同期、中谷隆夫[オメダ](田中健)は、真面目で心優しい性格で、積極的なカースケと比べ、いつも「俺は駄目な男だ」とすぐに落ち込む。”オメダ”は”“ダメオ”を逆さにしたもの。熊沢伸六[グズ六](津坂まさあき)は、カースケの小学校2年生の時に6年生だった同郷の先輩。何事にもグズグズして煮え切らない性格からグズ六と呼ばれる。しかしながら不思議な事に女性にはこの3人のうちで一番モテる。

この3人に、同じ下宿の東大目指して浪人中の浜田大造[ワカメ](森川正太)が加わり、ドラマを紡ぎます。

出てくる女性が魅力的で、
まず、バスケ部のマネージャーでカースケに思いを寄せる山下洋子(金澤碧)、オメダの妹の真弓(岡田奈々)は当時16歳で、今もキレイですけどとにかくかわいかった。オメダの母親は八千草薫、グズ六の恋人で後半結婚をする紀子(上村香子)などみんな素敵な人ばかり。

彼らの物語は1年間(46話)をもって終了しましたが、その後1985年に「十年目の再会」、1995年に「二十年目の選択」2003年に「三十年目の運命」というタイトルで、スペシャル続編が制作されています。
youtubeを見ていたらこの続編が上がっていて見るともなしに見ていたら全部見てしまいました。

全部オリジナルキャスト、スタッフで30年後まで描いた作品というのは未だないでしょう。「北の国から」も長い間黒板一家を中心に描かれた物語ですが、1981年のTVシリーズから「2002遺言」までなので約20年、同局の「白線流し」は1996年のTVシリーズから最終話「白線流し 〜夢見る頃を過ぎても」が2005年なので9年、TBS「ふぞろいの林檎たち」が1983年のTVシリーズから1997年の「パートIV」までなので14年です。

お金がなくて、何者でもなくて、どうやって社会と共存してよいかわからないカースケたちが、様々な人とのふれあいから大切な何かを学んでいく。
社会人経験も30年以上経つと、カースケたちの抵抗は青臭く見ていられないんですけど、人生に必要なものはなにかをビシビシと伝えてきます。どう考えて社会的に成功したといえないのは、こういう物語に昔から触れてきたせいもあるんだと思います。でも後悔はあまりしていません。

シリーズ後の3作品もカースケたちは30代、40代、50代となって、たくさんの経験をしていきます。
カースケは妻子をもって奥さんの実家の会社を立て直しその後社長に。真面目なオメダが婿養子になり米子市長になったり、グズ六は「何とかする会社」を土台に小さな人材派遣会社を経営していたりと、何気にみんな社会的に”成功”している。
勿論カースケはおとなしく社長に納まる人ではなく、破天荒な人生を送ることになるけど、みんな若い頃の想いを抱えながら、大人になっていく。

単発のスペシャルは、洋子とカースケの物語。できれば、紆余曲折あってもカースケは洋子と結婚して欲しかった。
2度の結婚をする真弓ちゃんも「三十年の運命」の時44歳なんだけど全然かわいくて、なんだかんだとカースケの事を思い続けている。

学生時代、強烈な印象を残したカースケという男を中心に登場人物それぞれがなんらかの影響を受けている。それは、このドラマを見ていた人も同じです。

40年は2013年、50年も2023年で既に過ぎてしまいました。
メインの3人は存命ですが、ドラマの中で、洋子は既に亡くなっており、ワカメ役の森川正太さんも2020年の鬼籍に入られています。原作、脚本の鎌田 敏夫さんも2012年以来新作なく、この先続編は厳しいでしょう。

TVシリーズを見てた人は是非(いつまでアップされてるかわかりませんのでお早目に)

「十年目の再会」

www.youtube.com

「二十年目の選択」

www.youtube.com

「三十年目の運命」

www.youtube.com