日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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戦国自衛隊1549

ここはひとつ映画でも観て気分転換。
丁度角川文庫版が発売になって、今読んでる最中なので、コレクションの中からこれを観た。
やっちゃったーって感じですかね。福井晴敏のって原作は結構面白いのに映画になると困ったちゃんになってしまうのは、何故(?_?)。
半村良の原作はSFとして小気味いい中篇で結構好きで、79年版「戦国自衛隊』も原作とは違うけれど、当時の若者の何も考えない状況と70年安保での挫折を経験して戦国時代での意趣返しをやってしまう上官世代それぞれの想いが形になっていて、実は結構好きだったりします。特にやる気満々な伊庭三尉(千葉真一)と長尾影虎(夏八木勲)のやり取りは最高に面白い。
しかしながら今回のこれは、確かにVFXは派手になってるし、自衛隊の全面協力のおかげで実物も使えているので迫力があるはずなのに、なぜかどきどきワクワクしない。
近代兵器を戦国時代に持っていったら一番困るのは武器弾薬燃料。特に燃料がなかったらただの鉄の箱だもんね。で、まずは石油精製プラントを作っちゃうのは発想的にありだと思うんですが、その過程は完全無視。
どちらかといえば、的場一佐がどうやって今の位置を占めるようになったのかを、まず丁寧に描いて、その後この映画をやる2部作にした方がよかったかもしれない。

ともあれ、戦国時代に自衛隊が行くって発想は嫌いじゃないんで、また作り直してくれてもいいよ。
でも、この作品の酷評ぶりじゃ次の映画作りにくいだろうなぁ。マーケティング的に。

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ついでに
戦国自衛隊 (角川文庫)

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