日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

天災・人災。

 きっかけは確かに天災でした。マグニチュード9.0。最大震度7。死者は15,000を越え、更にいまだ行方不明の方が3,000人以上。日本観測史上最大、世界でも1900年以降で4番目の巨大地震だったらしい。
 今回地震による建物倒壊被害よりも甚大な被害を出した大きな原因は"津波"。死者の実に92%が水死。そして死亡された方の65%が60歳以上の高齢者でした。
 地震津波による被害も相当なものですが、更に最悪な事が。福島第一原子力発電所が、地震津波の影響で水素爆発を起こし、放射能漏れを起こしてしまいました。現在も半径20kmが警戒地域、DASH村のある浪江町北西部、飯舘村南相馬市西部が、計画的避難地域に指定されています。
 その後の対応が適切だったのか、素人の私にはわかりません。殆どの人は、それぞれの立場でできる限りの事をやったと信じたい。しかし、中にはこんな状況でも自分さえよければよいと考える人、明らかに保身に走る人を見るにつけ、憤りを感じざるを得ません。身近なことでいえば、震災後のスーパーやガソリンの買占め、全く見苦しかった。とはいえ、自分のできたことなんて殆どなくて、人を非難するなんてできないけど。
 天災は、日本に住んでいる以上正直避けられないものだと思う。プレートの境界に火山によって立ちあがった島の連なり。住める平地はほとんどなく、平地と言えば、河口の扇状地か、沿岸の人口の埋立て地。地盤は脆弱なのは当たり前。そういう土地の上に私たちの生活は成り立っているという事を、改めて思い知らされた災害です。
 問題は、そういう国土だという認識を持った上での国づくりがされているのかという事。だから、政治や行政にはそういう観点を持って欲しいし、そこに住む日本人はそういうリスクがありながらここにいることを承知しないといけない。
 原子力発電所が日本に本当に必要なものだったんだろうか。1963年に茨城県東海村で第1号機が稼働して以来、高度経済成長を支えた事は間違いない。65年生まれの私は、これまでその知らず知らずのうちに恩恵に預かってきた。そして今、すべての原子炉が停止しているけど、なんとか生活出来ている。もういいんじゃないだろうか。これから同様の天災が今後絶対起きないなんて保証は誰もできない。でもいくら人口減少の時代になったとはいえ、電気を使わない生活は考えられない。であれば、事故が起こったら、未来や自国以外にも甚大な影響を及ぼす原発はこのまま廃止していき、自然エネルギーを電気に転換する技術の確立と発電所の建設を急いでほしい。
 天災は避けられないけど、天災における災害以上の被害を出さない。そういう気持ちで国づくり、街づくりをすることが、この震災で亡くなった多くの人々への手向けになるんじゃないかと、東日本大震災1年目の今日、思ったのでした。黙祷。