日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

いじめの話


 私も、今から思えば、いじめる側かいじめられる側かと言われれば、"いじめられっこ"の方だったと思います。小中学校でスポーツよりも図書室が好きだったり、昼休みもメインの集団から離れて遊んでいる事が多かったし。何となくうまくかわして今まで生きてこれたのは、そんな中でも友達がいたからなんだと思う。それにひとりでいる事にもそんなに抵抗無かったしね。

 教師や親が守ってくれていない今の現状を憂いても何も始まらない。みんな自分が大切だから、そんなのは当たり前なんです。それを「教師が悪い」「親が悪い」と嘆いていても何も始まらないんです。


 先日朝日新聞に、2006年12月6日に掲載された"さかなクン"のお話が1面に再掲されていました。今、いじめを受けているみんな。これを読んで少しでも励まされる事を願って転載させていただきます。


 −いじめられている君へ―「広い海へ出てみよう」
中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。■でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。■広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。■中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。■ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。



 いじめは、今に始まった事じゃなくて、昔からあるものです。たぶん、今、すごく辛くて「死んじゃった方が楽」って思う事もたくさんあると思います。でもね、今いる社会は全てじゃない。まずは外に目を向けてみて。
 一人でこの困難な状況に耐えられるなら、頑張って堪えてみてください。アニメや本の世界に逃げ込んでもいい。「行け」って言われるかもしれないけど、学校なんか行かなくてもいい。でも、逃げてるだけでは何の解決にもならないから、学校に行かないなら、そして上の学校に進みたいなら勉強はする事。勉強が苦手なら、自分が進みたい方向の為に努力をする事。それなら辛くないでしょ。同級生、教師、親、近所の人、みんな頼りない人ばかりかもしれないし、自分の気持ちを判ってくれない人かもしれない。でも、1人くらいは判ってくれる人が必ずいます。だから閉じ籠らずにまずは「声に出す事」。「自分の味方になったら、その人もいじめられちゃう」とか「迷惑をかけちゃうんじゃないか」とか、優しい君たちは、自分の事よりも周りの心配をしたりする。そんなことは考えなくてもいいんです。助けてくれる人はどんな状況になっても助けてくれる。君に必要なのは、そういう人を絶対に裏切らない事だけ。


 自殺をしたら楽になると思うかも知れないけど、私の考えは少し違います。
 自殺は与えられた人生の放棄です。私の考えは、与えられた人生を放棄したら、またその人生を繰り返すというもの。自殺を考えるほど辛い目にあったとしたら、それを繰り返さないといけない。。同じ自分にまた生まれ変わるのです。そして同じ人生をまた歩み出す。恐らくこれが仏教でいう"無限地獄"なんだと思う。今度は同じ間違えをしないで天命尽きるまで自分の人生を全うする。そうしたら初めて次の世界に行ける。当然前世の記憶なんかないから自殺を考えるほど辛い目にまたあってしまう。でも頑張って生きた先に必ず希望が待っていると思うのです。


 人の一生なんて多かれ少なかれ辛い事の連続です。でも人生から逃げる事は誰にもできません。今の状況を変える事ができるのは、とりもなおさず自分しかいないのです。

 そんな子ども達からの、心からの叫びの声を絶対に無視しないで、全身全霊をかけて守る。そういう大人になりたいです。