日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

今週のお題「好きなアニメ映画」

 はてなのお題に答えます。

 「機動戦士ガンダム」や「宇宙戦艦ヤマト」は、TVの小さい画面よりも映画のような大スクリーンで観る方が全然いいのですが、そういうのまで入れると幅が広がりすぎてしまいます。アニメーション映画っていっぱいありすぎるので、TV再編集もの(新作部分があったとしても)は除いて、純粋に映画としての完成度が高いっていう基準で、それでもどうしても1本に絞れなかったので、次の5本を選びます(順不同)。

 「銀河鉄道999」
 「クレヨンしんちゃん アッパレ戦国大合戦」
   ジブリは結構好きなので1本絞るのは難しいのでここは2本。
 「天空の城ラピュタ」と「千と千尋の神隠し
   宮崎駿ものでは、実は一番好きかもしれない。
 「ルパン三世 カリオストロの城

以降選んだ理由を。。

銀河鉄道999」1979年東映動画
 1977年から、少年キングに連載され、翌年にTVアニメ化されました。そして、TVアニメ化の1年後に劇場アニメとして完全新作どころか設定まで変えて1本の冒険活劇映画として作られた本作。最初は、15歳に引き上げられた凛々しい星野鉄郎に違和感がありましたが、一つの旅を終えて少年が青年となる物語と考えれば、原作通りの10歳では幼すぎます。
 ハーロック、トチロー、エメラルダスなど他で主役をはったキャラクターが惜しげもなく共演。「宇宙戦艦ヤマト」以来の松本アニメの一つの頂点だったことは間違いありません。しかも、当時まだ原作、TVアニメ版は完結前。鉄郎の旅の最後が、「惑星メーテル」とは、当時驚きでした。この映画の為に作られた青木望の音楽、ゴダイゴの主題歌挿入歌もよかった。1981年に続編「さよなら銀河鉄道999」も制作、公開されましたが、こちらはストーリー的には蛇足。新たに起用された東海林修の音楽は、悲壮感に溢れる2度目の旅を豊かに表していて、素晴らしい音楽でした。

 
 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦」2002年東映動画
TVシリーズのしんちゃんは殆ど観ていませんし、映画版もこれと「オトナ帝国の逆襲」しか観ていません。特に「戦国大合戦」は、しんちゃん(とその一家)は狂言回しに過ぎず、本来のキャラクターアニメとは言い難いのですが、時代劇としても大変良くできています。井尻又兵衛と廉姫の身分を越えた恋。とても哀しい物語ですが、しんちゃんのおかげで爽やかな後味を残してくれます。


 天空の城ラピュタ」1986年スタジオジブリ
 これ、ジブリ作品の中では、興行成績ワーストワンなんですよね。この前に、NHKでやっていたTVシリーズ「未来少年コナン」が好きだった私としては、そのテイストを持った作品として、しかも1本の映画としてしっかり完結している点でイチオシの作品です(未来少年コナンの再編集映画版の酷かったこと!!)。女の子(シータ)を一生懸命守る少年(パズー)の健気さ。シータだって守られているだけじゃなくて実はとても強い女の子というキャラクターも良い。憎らしい奴は徹底的に憎らしく(ムスカね)、結局パズーを助ける事になるドーラ一味、親方家族、みんな気のいい奴。「ナウシカ」や「もののけ姫」になると押しつけがましい自然回帰もさりげなくて良い。


 「千と千尋の神隠し」2001年スタジオジブリ
 「トトロ」や「ナウシカ」の人気に比べると、どうしても順位が下になりがちなジブリ作品ですけど、親の立場になってこの作品を観ると、私的には、ジブリの中で1,2を争う作品だったりします。毎回涙してしまいます。莫迦な親が豚になってしまう。親を元に戻す為油屋で働くわけですが、わずか10歳の女の子。何をやっても要領が悪い。気を張っているんだけど訳の分からないお化けばかりの世界。心細くなるのはあたりまえ。ハクが塩おにぎりをあげた瞬間、大粒の涙。ここは千と一緒に必ず泣いてしまうポイントです。でも一生懸命に働くことでみんなから認められてくる。努力することに無駄はなくて、誰かが必ず観てくれているもんだね。"カオナシ"みたいなものにまで優しくしてしまうわけ隔てのない優しさ。打算のない無垢なやさしさでみんなからちゃんと評価されていくのは、現実にはありえない夢を与えるアニメーションならではの演出です。

 
さて最後
 「ルパン三世 カリオストロの城」1979年東京ムービー新社
これも興行成績は良くなかったんですね。私もロードショウの時観ていなかったりします。その後コアなファンによる啓蒙活動、上映会、名画座での度重なる上映で、私も一気にファンになりました。確かに、他の「ルパン三世」とは異なりますし、ルパンというよりも「未来少年コナン」に近いテイストの作品ですが、冒頭から最後まで一気に魅せるストーリー展開、設定、活劇…どれをとっても第一級の映画作品です。ヌルヌルひらひらと大量のセルを使って動くディズニーの対極にあるまさに日本のアニメーションの真骨頂です。


 他にも選びたい名作がありますが、かなり無理して5本に絞ってみました。
 異論あろうかと思いますが、私的にはこんな感じです。一般受けも多少考慮しています。古い作品が多いのは年齢のせい。許してください。