クラッシャージョウシリーズ11。高千穂遥著・ハヤカワja文庫
第1作「連帯惑星ピザンの危機」が1977年。中学校に上がったばかり。SF好きの友達が読んでいたんですけど、その頃私は、宇宙戦艦ヤマトがマイブームでそれほど小説を読んでいなかった。その後高校入学後になってむさぼるように平井和正小松左京と同時にソノラマ文庫のキマイラシリーズを読み始め、丁度アニメ映画化されたのをきっかけにクラッシャージョウにハマりました。
以来30年、全ての作品を読んでいましたが、ソノラマ文庫版での最終巻「ダイロンの聖少女」を買い逃し朝日ソノラマ倒産で書店からソノラマ文庫が消えてしまい、「ちぇっ」と思っていたのもつかの間、ハヤカワja文庫で、これまでのシリーズが再刊されることになり、改めて買い直したのが2008年。10巻まで(別巻の「虹色の地獄」(映画ノベライズ版)とジョウの父親ダンとダーティペアの活躍を描く「ドルロイの嵐」は今年出るらしい)出ており、ついにニューストーリーが発表されました。
しかし、あれ?あんなに面白かったのにいまいち。。自分が歳を取ったというのも勿論ありますが、今回は、クラッシャージョウチームは、あんまし活躍しません。それに、これまでのシリーズでは、なかなか癖のある敵が出てきましたが、今回はあまり敵キャラが立っていないような気が…。連合宇宙軍もちょっとごねるけど基本的には味方だし。うーん、面白くないわけじゃないんだけど、なんかちょっと物足りない感じ。
でもまぁ初刊から36年。いまだに新シリーズが読めるのはうれしい限りです。
今回のラストも次に繋がりそうな伏線がありますので、次巻に期待です。
- 作者: 高千穂遙,安彦良和
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (8件) を見る