昨年10月の改正著作権法により違法ダウンロードの罰則化が始まりました。特に音楽業界の後押しで制定された法律らしいですけど、「この罰則が法制化されればCD売上が回復するはず」と本気で思っていたんでしょうか…。
1年を経過して、CD売上が回復していないと、今日ニュースでやってました。なもん、導入する前から分かっていた事なのに、音楽業界関係者ってネットみないのかな。
「そもそもネットでは、売り上げ減の原因を違法ダウンロードに求める音楽業界の主張に懐疑的な意見が多かった。昨年の著作権法改正をめぐる議論では、日本レコード協会が「違法ファイルなどの推定ダウンロード数は43.6億ファイルであり、これを正規音楽配信の販売価格に換算すると6683億円、正規音楽配信の2010年間売り上げ860億円のおよそ8倍に相当」という推計を示し、法改正を後押しした。しかし、「期待できる市場規模とはかけ離れている」「釣り逃した魚を計算する漁協」(はてなブックマーク)と、逸失利益の計算としてあまりに過大だと揶揄(やゆ)する声もみられたほどだ。」(yahooニュースより)
日本レコード協会、もうあいた口がふさがらないというか、そもそも"レコード協会"と名のってる時点で終わってる。。
確かに今から20年前くらいまでは、こんな私でもよくCD買ってました。タワレコとか行って、試聴コーナーで聴いていいと思ったら買い、全く知らないアーティストでもジャケットがステキという理由だけで買った事もありました。輸入版が簡単に手に入るようになって、国内版より安くて買いやすかったというのもあります。それと、昔レコードで出ていたものが、各レコード会社から廉価CDとしてたくさんプレスされていた時期でもありましたので、CD買い直しをしたり、レコードで手に入れられなかった奴を買ったりしました。勿論年末は松任谷由実のCDを発売日に手に入れたり。
もともとレンタルCDはあまり利用していなくて基本は"買う派"だったんですけど、そういえば最近は殆ど買ってません。年に数枚買う程度。。
なぜかとつらつら考えるに、結論は一つで「買ってまで欲しいCDがない」ってこと。カミさんは大好きな平井堅のCDを発売日に買い、私も好きなサザンとか、さだまさしとかのCD買ってくれるし、ユーミンとか達郎のベストも彼女が買うからPOPS系のCDはまず買わなくていい。クラッシックは長男が買ってくる。自分が買うのは、レンタルもされないマイナーな映画のサウンドトラック位。ちょっと聞きたいなってくらいのものは、youtubeとかで聴くだけで充分だったりします。
違法ダウンロードがCDの販売を脅かしてるなんてことは、ないわけではないと思いますけど、yahooニュースのようにそれは全てCDの販売に繋がるかというのは暴論というか妄想。逆に、こんな法律作ったから、更に音楽離れが進んでるんじゃないかとも思う。
昔は「ザ・ベストテン」を頂点にたくさんの音楽番組がTVでやってました。いまみたいに、AKBやジャニーズだけでなくてたくさんの歌手の方が夫々の世界観をプロデュースされて、それなりに固定のファンが付いてました。しかし今はどうでしょう。なんだか何を聞いても同じような曲ばかりで、琴線に触れる事が減っているような気がするのは私だけではないはず。あ、でも、矛盾するようだけどAKBの曲意外と好きです。
歳をとったせいもあるかもしれないけど、昔の曲ってみんな個性があっていい曲が多かったような気がします。それに無理やり高音で唄っておらずコード進行も必要以上に凝っていないから唄いやすい。練習なんかしなくても自然と唄えてしまう曲が多かった。
CDが売れないのは、単にJASRACに保護されて権利意識が強くなった音楽業界そのものの体質にあるような気がします。昔は「レコード大賞」受賞曲なんて、老若男女みんな唄えました。みんなが口ずさめるような、国民的歌謡が復活する日は来るのかな。