不定期ですが支部単位で講習会というのがあります。これは、弓道の基本的な動きを改めて上位者にご指導を頂いたり、全日本弓道連盟で解釈がまちまちだったものを統一見解として決めたことを伝えたりする会です。今日はその会があり、9:30〜16:00までみっちり弓道漬けの1日でした。
弓道は一人でも出来るスポーツですが、一人でやっているとなかなか上達しません。やはり上位者にみてもらい、直接指導してもらったことを素直に聞いて直していくことが一番の早道。ゴルフでもスキーでも最初は教室に入ったり、その後も指導者につくことで上手になっていく、それと一緒。
たかが矢を番えて的に中てるだけなのに、無茶苦茶難しい。同じ動作をすればよいだけなのに、それができない。要は固定したボウガンの銃身になることが求められるわけですが、人間のぐにゃぐにゃな身体とちょっとしたことに動揺してしまうこころ。これを制御していつでもどこでもどんな時にも同じ形で矢を放てるようになることが大切なわけです。
戦国時代のように戦場で速射をする必要もなく、ゆっくりとした動作でひとつひとつ確かめながら出来るんだから、ある意味実践的な弓術に比べてちゃんとできないとおかしいんですが、逆にゆっくりと出来るおかげで、様々な余計な事を考えてしまうというのも事実。
巷では、2020年のオリンピックに何がなるのかいろんな噂はあります。単に人口だけでも弓道が選ばれる事は無いと思いますが、それ以前に弓道はスポーツとはいえない側面が他の武道と比べても大きいような気がします。矢を的に中てる競技であれば、アーチェリーがあります。似たような競技の弓道が入る必要はないわけで。
ただ弓道はどんなスポーツよりも美しい。それは勝ち負けを超越したところに本質があるからではないかと思うのです。