今期のドラマではTBS火曜10時『重版出来!』がピカイチ。仕事で観れないときは再放送サイト民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 で観ているくらい好き。ところが視聴率は苦戦中とか。初回が9.2%、第2話は7.1%、第3話は7.9%、第4話は9.1%、第5話は7.3%、第6話は7.0%。中々12ケタの大台に乗れない。
主演の黒木華(はる 、と読むらしい)が、名前と違って華がないとか地味だとか言うのが理由といわれていますが、演技はすごくいいし、仕事から帰ってみるのにちょうどいい癒し系。これがすごく可愛いとかきれいだったりすると、逆に華やか過ぎてしまう。それに加えて助演俳優が見事。オダギリジョー、生瀬勝久、安田顕、松重豊、高田純次、小日向文世、ムロツヨシ、要潤、荒川良々など、安心して任せられる布陣。
お仕事の現場を舞台にしたドラマを”お仕事もの”というらしい。仕事を通じて困難にぶち当たり、まわりの助けを借りながら解決していくことで成長していく主人公の物語は、共感を産みます。そういう意味でも、今回の黒木華のういういしい演技はすごく上手だし、仕事に対して真摯に取り組んでいるさまも好感が持てます。
自分が本好き、というのもこのドラマが面白いと思う理由かも。出版不況って言われて久しいけど、やっぱり本は紙で読みたい派。とはいえ、初版5000冊刷るのがやっとなんて話を聞くと、それじゃ本屋に行き渡らないわけだと合点がいきます。そんな中でも出版社の人、書店の人は気概を持って仕事をしている。単なる一読者であっても、発売初動の売れ行きが大切ということなので、できる限り早めに買うようにすることで、「重版出来」のお手伝いができます。それにしても最終巻の尻すぼみ少量刷はやめてほしい。ずっと続けて買っていた某漫画の最終巻が昨年10月に出ていたのをつい最近知って買おうと思ったらamazonにすらない。忙しい時期で本屋に行っていなかったから悪いんだけど、それにしても書店でも全然見かけなかった。
マンガ週刊誌が舞台のこの「重版出来!」これから後半戦で少しでも視聴率持ち直してほしいです。