日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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青空文庫で読める弓の話

 これまでスマホを買い替えた時には必ず青空文庫アプリを入れています。今回Kindle Paperwhiteが来て、これはもう電子書籍オンリーマシンで、amazonでも無料で青空文庫にある本を入れることができる為、青空文庫に納められている古典を読んでいます。

 というわけで、既に読んでいますが、中島敦の「名人伝」(http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/621_14498.html)と国枝史郎の「弓道中祖伝」(http://www.aozora.gr.jp/cards/000255/files/43744_18556.html)を読みました。
 中島敦名人伝」は、弓の名人になろうとした趙の都・邯鄲に住む紀昌の話。当代の弓の名手、cに弟子入りしたものの、機織りの下で目を瞑らない練習、その後は逆に何があっても目を瞑らない練習、最後は虱を髪の毛で結んでそれが馬並みに大きく見えるようになるまで見つめ続ける練習を5年もさせられる。そしてその成果を先生に報告するとやっと弓の奥義を余すところなく教えてもらい、先生に勝るとも劣らない程の技術を身に付ける。最高の技術を身に付けた紀昌は、自分の敵はもはや師である飛衛しかいないと、先生に射掛けるが紀昌よりも劣るとはいえ、名を轟かせた弓の名手であり勝負はつかない。
 飛衛は、紀昌に山奥に自分なんかよりもっとすごい弓の名手がいるからそこに行けという。というわけで、
山に住むという伝説の弓の達人に逢いに向かう…といった話。


 国枝史郎の「弓道中祖伝」はよなよな弓道具を買いに来る気味の悪い男の後をつけてみると、どうもこの世のものではないらしい、といった「世にも奇妙な物語」江戸版といった趣きの話。

 両方とも弓をやってる人にはお勧めです。