連載特集は19歳(昭和59年)の話題。・映画『プロジェクトA』公開/・湖池屋『カラムーチョ』発売/・有楽町にマリオンビルがオープン/・取手二高が夏の甲子園を制覇とか。
私的には、浪人を経て晴れて大学生になった年。といいつつ第1志望には落ち滑り止めに引っかかったので、「嬉しさも中くらいかなおらが春」って感じでした。とはいえ、気分的に遊びを制限される浪人時代から抜け出せたのはよかった。そんな歳。
「ゴジラ」が復活したのもこの年、「ターミネーター」1作目も。「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」もこの年。鳴り物入りで映画化された割にはあちゃーな出来だった「さよならジュピター」とかもありました…。角川映画は「メイン・テーマ」「愛情物語」。知世ちゃん可愛かった。。封切作よりも文芸座とか当時まだたくさんあった名画座で旧作をよく見た年でもありました。
7月にはロサンゼルスオリンピック開催。開会式の背嚢式ジェットで飛ぶ"ロケットマン"はいまでも脳裏に焼き付いています。今やタレントの体操、森末慎二の金メダルとか、柔道山下泰裕、陸上カール・ルイス、すごかった。
私たちの子どもの頃、「バラ色の未来」と言われていたのは幼稚園とか小学校低学年まで、1970の万博以降それが急速にしぼんで行き、「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」で、終末未来が蔓延することになる。
ゴジラはヘドラと戦うのに象徴されるように、公害が蔓延して、1999年の滅亡に向かって進んでるような時代でした。昭和59年になると、そういった厭世観も慢性化して、1999年もあと15年だし、楽しまないとねっって感じになってきてました。それがバブルまで続く、バブル胎動の時代でもありました。
自分にとっては、地元のしがらみから離れ新しい世界に突入した歳。更に翌年から一人暮らしを始めて貧しくも楽しい時代がスタートします。そういう意味では、自分の人生の第2章スタートって感じの年でしたね。
にしても隔月刊とはいえ、こんなピンポイントの雑誌が成立しているのはすごい事。メインの購買層は前後2,3年昭和38年〜42年くらいじゃないかな。団塊ジュニア(昭和46-49年生まれ)くらいになると購買層からは若干遠いかと考えると、商売として成り立っているのが不思議。とはいえ、ちょうどこれくらいの世代が雑誌を買う最後の世代。1年を1冊で特集する事を考えればネタには困らないね。
ニッチゆえ私のようなドンピシャ世代にとっては毎号発売日を心待ちにしている唯一継続購入している雑誌。この出版不況の中できれば長く続けてほしいなぁ。

- 出版社/メーカー: クレタパブリッシング
- 発売日: 2018/05/11
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (1件) を見る