日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「凪のお暇」

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TBS・2019年7月期スタートのドラマ。全10話。
本放送時は、途中抜けたり最終回も見れずでしたが、先週今週で一挙再放送だったのでありがたく拝見。
ここのところ、コロナの影響でドラマ再放送いっぱいやって嬉しい。しかも外出自粛なんで、長くても時間的には全然OK。

 凪(なぎ/黒木華)は、サラサラストレートヘアで、いつも周りの空気を読んで波風を立てないように暮らしている普通のOL。OL仲間とのランチ、SNSはまめに「いいね!」を付け、会話は常に同意同調する。会社のエリートで社内でも人気者の慎二(高橋一生)と同僚に内緒で付き合っており、結婚を夢見ているが、陰で慎二が「体が目的」と言っているのを聞き、これまで我慢してきた心が折れて過呼吸で倒れてしまう。それをきっかけに会社を辞めすべてを捨て、都心から立川の川沿いのボロアパートに移り住む。凪は実は強い天然パーマの癖毛で、サラサラのストレートヘアは毎朝1時間かけてストレートにしていた。退職を機にそれも止めてくるくるアフロな髪形に。
 隣室にいたのはクラブイベントオーガナイザーとDJで生計を立てている”ゴン”と呼ばれる男性(中村倫也)。すべてを受け入れて優しく声をかけてくれるゴンに惹かれる凪。しかしゴンは誰にでも優しくする性格で、アパートの部屋の鍵も誰にでも渡し、ゴンの優しさに毒された女性がたくさんいる、劇薬のような男だった。

 凪はこれまでの人間関係をすべて捨て、オンボロアパートに越してから知り合った沢山の人の優しさに触れながら、”自分らしく”生きようとする。
 
 
 人間って、老若男女多かれ少なかれ、周りの空気を読みながら生きている。言いたい事を言えなかったり、意に沿わないことでも黙ってやったり。同調圧力の感じ方も人それぞれでそれを苦もなく泳いでる人もいるけど凪のようにストレスを感じる人も多いと思います。
 このドラマに出てくるほぼすべての人が同調圧力に悩み苦しんでいます。自分らしく生きるというのは難しいけど、逆に自分らしくってすごく難しい。
 
 私も10年以上前に、仕事中過呼吸で倒れ2ヶ月ほど休んだ事があります。やっぱり仕事でかなり無理していたんだと思います。それ以降、会社で上司であっても違うことは違うと言うようにしました。おかげでコースから外れましたが別に後悔はないです。上司に媚びて意見を言わないでコースに乗っている人をみても大変だなって思うだけ。サラリーマン失格な私です…(^^;)。ま、生活できるだけの給料頂いているので、その分の仕事はしっかりとやります。


 最近は特に生きにくくなったといわれますが、そういうルール的なものは共同体では常にありました。要はそこに自分が合うか合わないか。今は新しいコミュニティを見つけることができますが、昔の村落共同体ではそこでしか生きられないから、ほんと大変だったと思います。
 
 新しいコミュニティで新しい仲間と出会う。凪の場合は、それで救われたし、実は慎二も闇を抱えていたものの、新しい凪との付き合いで自分を取り戻していく。

 脚本も演出もよかったですが、演者さんも全員素晴らしかった。
 いいドラマでした。

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