『MIU404』(ミュウ ヨンマルヨン)は、2020年6月26日から9月4日まで毎週金曜22時 - 22時54分に、TBS系「金曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ。全11話。綾野剛と星野源が演じる、対照的な気質の刑事二人が、放送当時の日本における社会問題を背景としたさまざまな事情を抱える犯人や被害者と向き合う姿を、警視庁機動捜査隊を舞台に描く刑事ドラマ。2018年1月期のドラマ『アンナチュラル』の主要スタッフが再結集し、同作品とつながりのある世界設定で制作された、野木亜紀子オリジナル脚本作品(wikiより)
本放送の時に観ていましたが、先日同じ野木脚本の「アンナチュラル」を観て見返したくなり、アマプラで見直しました。
タイトルにある「MIU」とは機捜を指す「Mobile Investigative Unit」の略称であり、「404」とは綾野と星野が演じる機捜隊員の2人を指すコールサイン。
警視庁刑事部機動捜査隊(機捜)は、実際には警視庁内部に第1 - 第3機動捜査隊があり、その補助、遊撃部隊として試験的に作られたのが第4機動捜査隊。
基本的には1話完結ですが、全体を通して、
1.機捜隊長に抜擢された桔梗ゆづる(麻生久美子)と同居し匿っている羽野麦(黒川智花・ハムちゃん)の事件、
2.伊吹藍(綾野剛)の恩師で退官した蒲郡(小日向文世)の事件
3.「同僚殺し」と噂される志摩(星野源)の話
などを絡めつつ、.第3話のいたずら通報事件から始まる合成麻薬”ドーナツEP”の流通に関わる事件が底流として物語を進めていきます。
本放送の時に正直納得いかなかった「2つの未来」についてもじっくり観ることでよくわかりました。
話の途中で何度かピタゴラ装置(スイッチ)が出てきて、本作のテーマである「人生を決めるのは人との出会い、誰との出会いが分岐点(ピタゴラスイッチ)になるのかは誰も分らない」、ほんの些細な分岐の違いで人は犯罪を犯すし、簡単に人は死ぬ。それに気づくことが大切ということが、随所に出てきます。
最終回の”夢オチ”的展開も、本来なら許されるものではないし、個人的にはどうかな?と思いますが、最終回までの中のテーマを最もわかりやすく(刺激的に)視聴者に伝える方法としてはありかもしれません。
ピタゴラ装置って正式にはルーブ・ゴールドバーグ・マシン(Rube Goldberg machine)というの、初めて知りました。
前作「アンナチュラル」のキャラが3話、9話に出てくるのも「アンナチュラル」を観ていると楽しいお遊び。
しいて言えば、薬の売人の久住(菅田将暉)の過去と今後まで描かれなかったことがちょっとすっきりしませんでした。
当時、新型コロナウィルスが猛威を振るっていたころで、撮影も大変だったらしい。もともと全14話ですすむはずが11話に短縮されたのもラストが説明不足に感じる原因なのかな。
「アンナチュラル」を観た人にはお勧め。
(202309現在、アマプラ会員無料で観れます)
主題歌は米津玄師「感電」
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