大体出そろいました。
新作ドラマは、発表されてみるかどうか決めます。そういう意味では、今期は、
「いちばんすきな花」(フジ)…「silent」の生方美久脚本他同じスタッフ
「下剋上球児」(TBS)…鈴木亮平主演、安定の日曜劇場枠
「時をかけるな、恋人たち」…タイムリープコメディもの
くらいかなと思っていたんですけど、
何気なく見た
「ゼイチョー〜「払えない」にはワケがある〜」
「ブラックファミリア〜新堂家の復讐〜」
と、今日22時NTVの
「コタツのない家」
が想定外に面白かった(すべてNTV)。
「ゼイチョー」は、市役所の徴税吏員を主人公に、脱税をする人に税金を払ってもらう公務員の話。
この手のものの白眉は伊丹十三監督の「マルサの女」があり、ましてマルサはバブルの時期の話だったので脱税=悪と勧善懲悪的に観れましたが、バブルは崩壊して、今や国民総貧困化の時代、更に政治も混迷しており、徴税そのものに対する批判も多い。こんな中でどうやって物語を作っていくか、正直微妙だったのですが、未納の人は未納の人なりの理由があって、未納そのものを許すわけではないけど、その周辺をしっかり操作して、未納の理由をみつけ解決していくという話。ま、実際にここまでやる余裕はないでしょうから、あくまでフィクションとしての面白さ、展開はありでした。
「ブラックファミリア〜新堂家の復讐〜」は、”実写版「推しの子」”的感じ。勿論内容は異なりますが、デビューを夢見た女子高生が、飛び降り自殺をする。その死に不信を持った家族が死の真相を暴いていくという話。
そして「コタツのない家」
小池栄子がメディアに取り上げられるほどのウエディングプランナーですが、旦那は家に引きこもったままの売れない漫画家(吉岡秀隆)、自殺未遂をする実父(小林薫)、タレントを目指すがうまくいかない高校生の息子(佐久間龍斗)を抱えてストレスをためながらどうやって公私両立させていくかっていうホームコメディ。小池栄子がゴールデンタイム帯ドラマで初主演。
「鎌倉殿の13人」でも北条政子を好演し、最近の小池栄子の演技は目を見張るものがある。かつてのグラビアアイドルから完全に脱皮したという印象。
前期のTBS「VIVANT」が近年稀にみる傑作で、あれほどの予算をかけるのは難しいけど、最近のドラマは規模の大小こそあれ観だすと面白いものが多い。
あとおまけ。
tvkで再放送をしている「その気になるまで」
明石家さんま主演。この枠では、「男女7人夏物語」「ー秋物語」を再放送していましたが、「男女7人から10年経った、中年になった良介というコンセプト」の物語。地上波では実に27年ぶりに再放送されるということ。男女7人は当時観ていましたが、このドラマは存在すら知らなかったので、ちょっと楽しみ。