日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「私は貝になりたい」2008版

私は貝になりたい

私は貝になりたい」は、もともと1958年に現TBSで放送されたテレビドラマ。何度目かの再放送で見ました。
1959年に脚本の橋本忍自身が監督となり、TV版とほぼ同じ俳優で映画化、これも観た覚えがあります。
1994年に主人公の清水豊松役を所ジョージがやったリメイク版も観ました。所ジョージの豊松は良かった。
そして、2008年にSMAPの中居くんが豊松役をやった映画版、これが一番新しいリメイクで、監督は「VIVANT」の福澤克雄。これだけ観ていなかったんです。
自分としては、フランキー堺版が一番印象に残っていて、所ジョージ版も思ったより悪くなかった。ただ仲居くんはどうしても豊松役と合致せず、ストーリーも過去版と大きな違いはないと思いスルーしていました。
うちのカミさんは中居くんのシリアスドラマ(「白い影」「砂の器」など)が好きで、私は、コミカルなドラマ(「味いちもんめ」「なにわ金融道」など)の方が中居くんのキャラにあっていると思っていました。

アマプラでこの中居くん版「私は貝になりたい」があったのと、先日まで橋本忍の評伝を読んでいたので観ることにしました。

好きな作品ですし、中居くんも頑張っていたと思いますが、いかんせん全体的に暗い話で今の精神状態で観る映画ではありませんでしたねぇ(^^;)。失敗々々。


ストーリー(wikiより)
第二次世界大戦中の1944年。高知県幡多郡清水在住の清水豊松(しみず とよまつ)は、気の弱い平凡な理髪師。理髪店を営んでいたが、戦争の激化によって赤紙が届き、応召することになる。

内地の某部隊に所属した豊松は、厳しい訓練の日々を送る。ある日、撃墜されたB-29の搭乗員が裏山に降下し、「搭乗員を確保、適当(2008年の映画版では「適切」)な処分をせよ」という命令が豊松の中隊に下る。山中探索の結果、虫の息であった搭乗員を発見し、隊長は搭乗員を銃剣で刺殺するよう豊松に命令するが、気の小さい彼には殺すことができず、実際には負傷させただけに終わる。

終戦後、豊松は除隊して帰郷し、理髪店で再び腕を振るっていた。しかしある日、特殊警察が豊松をBC級戦犯として、捕虜殺害容疑で逮捕する。裁判で彼の主張は認められず、死刑を宣告された豊松は、処刑の日を待ちながら「もう人間には二度と生まれてきたくない。こんな酷い目に遭わされるのなら牛や馬の方が良い。いや、牛や馬になってもきっとまた人間に酷い目に遭わされる。いっそのこと深い深い海の底の貝に…。そうだ、貝が良い。どうしても生まれ変わらなければいけないのなら、深い海の底で戦争も兵隊も無い、家族を心配することもない、私は貝になりたい」と遺書を残すのだった。


もうね、どよーんです。うつ病真っ最中に観る映画じゃありません。
救われる話じゃない。とはいえラストを改変したら「私は貝になりたい」の意味がありません。

観終わった後の気持ち的には「私も貝になりたい」です。

その後、笑みがこぼれるyoutube動画を見て少し回復しました。

あ、でも、「私は貝になりたい」見たことのない人は是非(元気な時にね)。なかなか考えさせられる物語ですし、福澤監督の外連味のある演出も悪くありません。
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