冒頭、
「カント オロワ ヤク サク ノ アランケプ シネプ カ イサム」
という言葉が出てきます。
アイヌ語で「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」という意味らしい。
アイヌの人々は身の回りのもの全てに神様が宿っているという。これって、日本列島を形成する、大和、琉球も同じ考えですね。他の国では一神教がほとんど。ネイティブアメリカンや滅ぼされたユカタン半島のマヤ文明などが、あらゆるものに神を見いだす汎神的な世界観を持っている。ということは、日本人の宗教観というのは原初的なものなのかもしれません。
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会社を休んで半年、自分を見つめ続けていました。
何をやっても中途半端で社会の歯車にすらなれない自分は、生きてる意味ないよなーって思っていました。
勿論今もその気持ちはさほど変わっていないんですけど、こんな役立たずの自分をも受け入れてくれている社会というのはとても優しいと思う。
例えば日本じゃなくて食べることすらままならない外国だったりしたら、捨てられてしまうに違いありません。共同体での役割を果たさない、所謂”穀潰し”を養ってくれるのは日本だからかもしれません。
その考え方の基本にあるのが「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」ということなんでしょう。
この言葉が冒頭に出てきた時、身体に電気が走ったような感じがしました。
「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」
私もそうなのかな。
そう思っていいのかな。
結構ポンコツですけど。。