日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「人狼天使第II部」

人狼天使(2) アダルト・ウルフガイ・シリーズ (NON NOVEL)

平井和正著・kindle/祥伝社・NONNOVEL版
アダルトウルフガイシリーズ第8巻。

憑霊都市ニューヨークで悪魔崇拝の行なわれる場所を突き止めた犬神明は、そこに入ろうとするマイクブローニングを発見して逆上、マイクを救うべく単身スパイラルタワーに突入する。
この頃の平井和正は、プロットも何もなく思いつくままに筆を進める”言霊使い”を自称し始めた時期。数日ならまだしも数時間を1巻丸々使うこともしばしば。幻魔大戦の後半なんか登場人物が語り合う3時間くらいの話で1巻終わってたことも。言霊使いはいいのですが、物語をコントロールするのも作家としての力量ではないかと。いえいえ、情念ほとばしる作品は、1時間の内容でも目を離せずぐいぐい引き込まれる。平井和正は不世出の作家であります。

 フィジカルな描写も多いのですが、いかんせん相手が悪霊憑きの人間やドブネズミなので、敵との会話は成り立たない。悪魔の人間世界への侵攻を食い止めるにはいかな狼男でも荷が重すぎる。ニューヨークに着いて仲間になったジュディ、ロディでは弱く、頼みの綱の雛子はいまだにでてこない。超応力探偵のィヴィッド・ファーマーは使い物にならず。頼みの綱はニューヨーク市警のダニエル・ルート刑事との親交。救出されたマイクの弁ではアトランティス時代からの魂の繋がりがある様子。

 敵が強大すぎて、開いた風呂敷が畳めないのは、サイボーグ009と一緒。神に手を出すと、作品は袋小路に嵌る。神とは何かを突き詰めていくことは、自分の裸を晒すに等しい。

 人狼天使や幻魔大戦を書いている頃(1978.9祥伝社NONNOVEL書き下ろし)は、既にGLAは退会し自分なりの宗教観を確立していたはず。それを小説として昇華させようとしたのが幻魔大戦でありアダルトウルフガイだったんでしょうが、残念ながら最後まで書かれることはありませんでした。

 さて次、最終巻「人狼天使第III部魔王の使者」行きます。

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「空手バカ一代」

 youtubeのTMSアニメ55周年公式チャンネルでは、昔懐かしアニメを沢山アップされていて無料で観れます。
 昨日から「空手バカ一代」がアップされていて、つい見てしまいました。
 好きだったんですよね、「空手バカ一代」。原作読んでいなかったので主人公は飛鳥拳だと思っていたら、原作は極真空手大山倍達の半生記の物語だったんですよね。

 森田健作主演の「おれは男だ!」を見て剣道がやりたかったり、「柔道一直線」を見て柔道やりたくなったり、「巨人の星」を見て野球がやりたくなったけど、グローブ買ってもらえなかったり。でも子どもの頃、”習い事”って一切させてもらえなかったのね。「空手バカ一代」も見てて、極真空手やりたくなっても、案の定習わしてもらえなかった。
野球チームもなくて、小学5年生の頃地域の野球チームに誘われてひと夏やったものの、その頃には野球熱も冷めていて、夏休みといえば午前中に特撮とかアニメとかの再放送をやっていて野球よりもそっちの方が面白くなっていましたので少年野球の練習を誘いに来る野球少年の友達が面倒でした(^^;)。

 姉貴は、書道、オルガン教室、英会話、学習塾いろんな習い事をしていてすごく羨ましかった。
 
 「空手バカ一代」は、ストイックな特攻帰りの飛鳥拳が、焼け跡の中、空手一筋で身を立てていく物語。随所に出てくる空手の実写がまた興味をそそります。

 今となっては、空手にしても柔道にしても剣道にしても相手を倒すとか、拳とか竹刀で叩かれるというのは耐えられないので、結果的にやらなくてよかったかもw。基本痛いの駄目なんです(^_^;)。その点弓道はたまに弦で腕を払ったりすると痛いけど、痛い事はありません。

 TMSアニメ55周年公式チャンネル期間限定話数限定ですが、「キャッツアイ」「ルパン三世」「コブラ」「あしたのジョー2」「侍ジャイアンツ」などなど、今見ても十分面白い。暇な人は是非。

 ルパン三世#死の翼アルバトロス は見ていない人、必見です。
 

“トムス・エンタテインメント”YouTubeチャンネル開設!「ルパン三世」ほか130タイトルのアニメ無料配信


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2000万かぁ…。

 いつから老後なのかわからないけど、いきなり2000万足りないって言われてもなぁ。
 退職して、年金だけで暮らせるとは思わないし、なんといっても家のローンは80歳まである。60歳で定年しても20年以上。もっとも死んでしまえば団信のおかげで支払いは亡くなりますが、生きてる以上は払い続けないといけない。
 退職金もあるでしょうけど、家のローンを返したら終わるだろうし、そしたら生活できなくなる。
 
 野党はこの「老後2000万不足」問題を選挙の争点にしようとしていますが、そもそも、年金が破綻しているのなんて言われなくてもわかっている。どうせ貰えないんだろうなぁと思いながら給与明細を毎回眺めます。
 消費税の問題も、老後資金の問題も、野党が声を大にして「問題だ―」って言わなくても、問題だってことは分かっているんです。野党も「問題だ―」って叫ぶならその代案をちゃんと示さないと、票には繋がりません。
 かつて民主党に政権を委ねた時の悪夢を国民は忘れていません。甘言にはもうだまされませんし、そもそも問題を問題だって叫ぶだけの政治家には用はありません。内憂外患、特に近隣諸国との問題では現野党には任せられません。

 安倍さんも麻生さんも姑息に「報告書を受け取らない」なんて言わずに、「だってしかたないじゃん。人口増えないし、若い人は結婚しないし、子供産まないし、なのに医療が発達して老人増えちゃって年金受給者ふえちゃったんだから」って負けを認めればいいんです。「あとは自助努力でなんとか」として年金制度は廃止。「支給は今ある金だけで何とかしますけど、財源なくなったらおしまい。今まで払ってくれてた人ごめんなさい。もう出せないので、これからは自分でなんとか稼いで貯めてね」とすれば、少なくとも現役世代はこうしちゃいられない、と働くだろうし、引きこもりなんてしてたら野垂れ死ぬだけだから、働かざるを得ない。子供も作って少なくとも義務教育だけは受けさせて、手に職をつけさせる。昔はみんなそうだったじゃん。徒弟制度復活。職人万歳です。

 報告書にあるように、何らかの形で自助努力をしないといけないというのがやっぱり正解のような気がします。
 何とかしないとね。。


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「人狼天使 第I部」

人狼天使(1) アダルト・ウルフガイ・シリーズ (NON NOVEL)

平井和正著・kindle/祥伝社・NONNOVEL版
アダルトウルフガイシリーズ第7巻。
アダルトウルフガイkindle再読マラソン7巻目。

犬神明が聖書に描かれた背徳の都市に転生し預言者ロトの娘をカルデアのウルとして助け出す人狼天使のプロローグ「ウルフガイ・イン・ソドム」。「憑霊都市」から人狼天使本編、「狼は泣かず」から続く、”メセトラ・プロジェクト”を追う為、ニューヨークに向かう犬神明
犬神明に東丈が乗り移っている感じ。

すっかり回心して、霊能者として目覚めた犬神明の盟友、蛇姫、郷子との会話でこんなことを話している。
「狼男がたとえ世界一の肉体的強者だとしても、そんなことは本当にとるに足りない。精魂込めて尽くしたとしても、人間一人救うこともできやしないんだ。おれは自分の無力さをよく知っている。俺は自分の頭の蠅を追うこともできない人間さ。だからと言って努力を惜しむ口実にするつもりはないんだぜ。心の底から謙虚にいっているつもりだ。だれかが、おれに助力を求めているんなら、俺は全力を尽くすだろう。どうせたいしたことはできやしないが、そのためならアラスカでもシリウスでも喜んで出張するさ。だが、やはり、俺には荷が重すぎると痛感せざるを得ない。真のエースが登板するまでのワンポイントリリーフなのさ」

 これ角川版「幻魔大戦」の東丈が、GENKENメンバーに語っていたことと完璧に重なります。「人狼天使第1部」が書かれたのが1978年、角川「幻魔大戦」が野性時代に掲載されたのが1979年ですから、”漫画版のやり直し”として始められた幻魔大戦が、4巻以降独自に展開していく萌芽はここにありました。

 能動的に動いてきた狼男が、神の御使いとしての使命に目覚めて、手先として動く。表面上はこれまでと変わらない狼男だけど、悪魔からの精神攻撃で神を意識せざるを得なくなった犬神明が、天使との邂逅を経てコペルニクス的転回をする。どのような難敵も、自分で自分の信じる道を突き進んでいく物語を期待していた読者の期待は完全に裏切られることになる。

 初読時、既に「幻魔大戦」に触れており免疫があったので、こういう展開も受け入れることができたのはよかったかも。
 犬神明の行動原理としての考え方は理解出来るんですよね。ただ物語が「人狼天使第III部」以降書かれなかったこと返す返すも残念でした。テーマはその後のいろいろな作品に集約されているとはいえ、見たかったのは犬神明の活躍でした。


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睡眠障害。

 先月くらいまで全然眠れない日が続き、挙句の果てに薬にまで頼る様になったのに、ここ数日異様に眠い。なんか、眠れなかったのを取り返すかのような眠気。仕事中は大丈夫ですが通勤電車の中はすぐに目をつぶってしまい立ったまま寝てしまう。家に着くとお茶飲んでポテチとか食べながらTV見てると寝てる。そんで2時位に起きるのですが、以前は二度寝ができないのでそのまま起きてしまいましたが、今は身体がだるくて起きていられない。で二度寝で1時間、三度寝で更に1時間で4時頃起きる。それからお風呂に1時間くらい入る。
 最近、お風呂場にタブレット持ち込んで音楽聞いたり、アマプラで映画観たり。今日は雨音を聞きながら。ゆっくりと湯に浸かる。
 
 寝れるのはよいことですが、もっと規則正しく眠れるともっと良いのだけど…。

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講習会

 月1回の講習会。3時間の講習会でさすがに21人は多い。2手4射だけ見て頂きましたが、指摘事項はいつもと一緒。成長なし。。

 中りは悪くない(良くもない)けど、残心(身)が自分的にも納得いかない。指摘されたように余計な力を入れて離しているから綺麗な残心(身)にならない。

 弓道教本によると、【残心(残身)】とは 以下の様相、状態を言います。

 矢の離れたあとの姿勢をいう。離れによって射は完成されたのではない。なお残されたものがある。精神でいえば「残心」形でいえば「残身」である。
 「残心(残身)」は「離れ」の結果の連続であるから、「離れ」の姿勢をくずさず、気合いのこもったまま体は天地左右に伸張し、眼は矢所の着点に注いでいなければならない。
 「残心(残身)」は射の総決算である。体形厳然として、縦横十文字の規矩を堅持していなければならない。
 
 前述のように、一貫した射が立派に完成されたときは、「残心(残身)」も自然立派であり、弓倒しも生きてくる。「残心(残身)」の良し悪しによって射全体の判別ができるし、射手の品位格調も反映する。
「残心(残身)」ののち、弓を呼吸に合わせて倒し(弓倒しという)物見を静かにもどし、足をとじる。これらの動作は、すべて「残心(残身)」にふくまれるものであるという気持ちで行うことが肝要である。

 力をいれない、とは何をするにしても大切な事。弓も一緒です。これだけ長い事やっていても、未経験者の人が「弓って力いりますよねー」とかいうのと同レベルってことはやっぱ反省。
 確かに弓を高く掲げて左右に押し開く程度の力は必要。でもそれ必要以上の力は余計なもの。力(筋肉)で引くのではなく、骨で引く、と言います。各関節が納まるところの納まれば、理論上安定する。
 
 矢を離す時も意識的に「よし離すぞ」といって話してはいけない。「そろそろ離そうかな」もダメ。自然に離れるのを待つ。無作為の中の作為が結果として自然なもの。


 相変わらず腰が痛い。立射4矢で2矢床に置いているのを取る時に痛すぎでちゃんと取れない。ロキソニン飲んで帯をきつく締めてもやっぱ痛かった。五体満足でないと意識集中できない。


 来週は県の参段講習会。頑張る。

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実家に

法事以来行っていなかったので実家の様子を見に。
さほど広くはないけど庭があり、庭木も植わっている為、剪定と雑草を取らないとジャングルになる。

案の定雑草はかなり生えていて、とりあえず背の高い奴は引っこ抜く。剪定も届かないところは出来る限り綺麗に。蜘蛛の巣とかすごかった。
と、なんかやけにさっぱりしていると思ったら、私が生まれる前からそこそこ大きく、引っ越す前の家から持ってきた、恐らく樹齢は100年を超えていると思われるメインの松と、裏庭にあった同じくらいの樹齢の柿の木が1mくらい残して切られてました。
 隣家の幼馴染のお兄ちゃんに聞いてみると2週間くらい前に叔母とわたしのいとこが来て切っていったらしい。
 あらら。柿木は毎年大きな実をつけて楽しませてくれた。松は両親の肝いりで、結構なお金をかけて移転してきたいわくつきのもの。
 老樹は魂が宿るとかいうから、切る時は気を付けるようにとか、姉貴は散々私の事脅してたけど、姉貴はなんか聞いてんのかな。

 まぁ私としてはやっぱ切る時は坊さんに来て御祈祷して貰おうかなとか思っていたので、全然構わないんです。
 母親も姉貴も私にはいろいろ煩く言うけど、叔母さんには何も言わないだろうし。
 あんまりあっさりと切られていたんで、むしろ清々しい。
 今度行った時にでもお清めだけしておきましょうかね。

 これを機にそれ以外の樹もバッサリ行っちゃおうかしら。

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「人狼白書」

人狼白書 アダルト・ウルフガイ・シリーズ (NON NOVEL)

平井和正著・kindle/祥伝社・NONNOVEL版
アダルトウルフガイシリーズ第6巻。
アダルトウルフガイkindle再読マラソン6巻目。やっと折り返し点を過ぎました。前作「狼は泣かず」の直接の続編です。
「狼は泣かず」で人体実験の結果殺人マシーンとかした大滝雷太を心ならずも葬る事になった犬神明。その後しばらく穏やかな日々を過ごしていたが、盟友の蛇姫。石崎郷子が末期がんに侵されているという連絡を受ける。ほぼ時を同じくして日頃仲良くしている隣家の幼女美美が、突如難病に冒され余命いくばくもない状況に。何かがおかしい。
 蛇姫郷子の友人寺島雛子から、彼女たちの急な病は犬神明に仇なす大滝雷太の妹、志乃の生霊の仕業だと聞かされる。志乃を追う犬神明の元に超常現象が次々遅い行く手を阻む。軟禁状態の雛子に代わり、金髪碧眼の霊能者マイク・ブローニングが加勢するも、美美の病気の進行を抑えるのがやっと。犬神明は一人志乃を追い詰めていくが、現実世界での志乃の行方は杳としてしれない。犬神明はついに志乃の力の本質である悪魔と精神世界で対峙する。

 アクションはあるものの全編を流れる精神世界からの攻撃。すっとした結末を期待していたのになんとも消化不良な終わり方。内容的には理解できるのですが、望んでいた結末ではなかったというべきか。。
 といいつつ、嫌いじゃないんです。「人狼白書」から「人狼天使(ウルフ・エンジェル)」と、どんどん現実世界のアクションは減り、悪魔との”禅問答”的なやり取りが中心になる。結果的に現実世界にもその影響は出てくるけど、現実の描写は少ない。観たいのは現実の方なんだけど(^_^;)。

 多感な時期にこの小説をはじめ”狼の時代”~"天使の時代”の平井文学に傾倒をした結果が今の私です。よかったのか悪かったのか…。
 人を裏切ったり、蹴落としたりして出世しようとか、そういう事はしない。悪い事を考えると「悪の波動」に侵食されているんじゃないかとか常に考えるようになりましたね。
 

残すところ「人狼天使」1-3部と「若き狼の肖像」。いよいよ強くなるオカルト色…。

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蛹を醜いと嘲り笑う者は蛹から生まれ出る蝶の姿を知らない。

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大純情くんKCコミックス

 松本零士作「大純情くん」という漫画がありました。1977年週刊少年マガジンに連載、KCコミックス3巻にまとめられ、2001年漫画文庫に。上の写真はKCコミックス版。
 コミック版、文庫版共に絶版。文庫版には、コミック版発行の際に原稿紛失で収録されなかった最終回1回前の回(探検隊出発の巻)を掲載誌から復刻収録した完全版ですので、古本で手に入れるなら文庫版がお勧めです。

 松本零士の代表作は大きく分けて「男おいどん」「大四畳半大物語」のような苦学生を主人公にした四畳半ものと「銀河鉄道999」「宇宙海賊キャプテンハーロック」「セクサロイド」などのSFものの2系統ありますが、
 「大純情くん」はこれを統合したお話し。「ワダチ」なども四畳半SFものですね。

 タイトルの名言は「大純情くん」の中に出てくる「古代催眠術大辞典」というブ厚い本に書かれた箴言で、”カーリー・インダス昆虫伝第12章”から引用したもの、ということになっています。勿論これは作者松本零士の創作です。

 この漫画、連載時に偶然読んで、コミックスも買い何度も々々読みました。松本作品は殆ど読んでいますが、マイオールタイムベストではベストスリーから落ちることはない。それくらい好きです。

 
 中学生ながら四畳半一間のアパートに一人で住む物野けじめが主人公。このアパートを中心に、不思議な出来事が次々に起こります。
 走っているはずのない超近代的な地下鉄がアパートの下を走り、町内会の計画で花見の時期が冬になり仕方なく行って戻ってきたらオンボロアパートが各戸に玄関トイレ付きのアパートになってたり。
 一番不思議なのは、けじめの隣の部屋に住む美女島岡さん。ところがけじめの部屋はどんつまりで隣に部屋はない。改造された新アパートはそもそも隣はないのに、トイレのドアから現れる。

 次々と起こる怪事件。けじめのアパートを中心にした半径数kmは昭和の佇まいをのこしていたけど、お金持ちはけじめたちの住む地域の周囲の近代的な未来都市に住んでいるらしい。外の世界はどうなっているのか、けじめの好奇心はついに真相にたどり着く。

 陰に日向にけじめを助けてくれる島岡さん。
 島岡さんが貸してくれた「古代催眠術大辞典」は、けじめが辛い目にあって部屋に帰ると本が伏せられており、そのページにけじめを励ます名言が載っています。
・できると信じていることはときとしてできることがある できないと信じていることは絶対にできはしない(ナピカ・マナムーメ)
・たのしみながら生きよ かなしみながら生きるよりそのすぎゆくときはさいわいなり(趣味大典236章)

タイトルにした
・サナギをみにくいとあざけりわらう者はサナギからうまれでる蝶の姿を知らない
は、3話目のラストのことば。
 アパートの大家さんが紹介してくれた立体テレビ出演のバイト。スタジオのちゃぶ台に置かれたラーメンとパンをただ食べるだけの楽な仕事でしたが、全国に流れたけじめの姿はボロクソに言われる落伍者のモデルとしての姿。けじめはいたく傷つき、けじめにとって決して少なくない出演料を泣きながら火をつけ燃やし、部屋で大暴れをする。ふと部屋の隅にある伏せられた「古代催眠術大辞典」を開くとこの言葉が書いてあるページでした。


 この言葉、本当に大好きで中学生の頃紙に書いて部屋の机の前の壁に貼っていました。それくらい好きでした。
 悶々としていた中学高校の頃。いつかは俺も…と思い生きていました。かっこよくもなく、頭の出来も普通、運動ができるわけでもない。特に努力もしていないのに何の根拠もなく「いつかは俺も…」って思ってたんだから、おめでたい。
 あれから40年以上経ち、当時思ってたような大人になれたかどうか、よくわかりません。サナギから蝶に成れているんだろうか。


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満身創痍

 また前歯が外れた。
 昼、社食でお昼を食べてたら「ガチッ」といって、ありゃ奥歯のクラウンまたはずれたかと思ったら前歯だった…。
 ずいぶん前、恐らく大学生の頃だから30年くらい前に作った最初の差し歯が限界で、これまで何度も外れていてさすがに次外れたら作り直しね、と言われていました。

 前歯がないと仕事にならない、ってわけでもないけど、見苦しいのと変に息が漏れるので早退し歯医者に。
 
 とりあえず根っこの部分を型取りして、次回根の金属を入替。差し歯を作ります。
 「仮留めしてるだけだから、今日外れるかもしれないよ」と。出来上がるのが月曜AMとのことで、また早退しないと。

 身体のいろんな場所が悲鳴を上げてる感じ。まぁ歳だから仕方ありません。
 突然倒れたりするといろいろと面倒なので、その前に医者に行けているのでとりあえず何とかなってる。ぎりぎりセーフ。なんだかんだ言って健康なんですよね。
 

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