日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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安藤昇『激動−血塗られた半生ー』を読む。

戦後の渋谷は、学生やくざ『安藤組』の居城。


私の年代では、ホテルニュージャパンの胡散臭いオーナー
横井秀樹社長をその昔襲撃したことで有名になった。


ま、自伝なので、基本的に自分のことは悪者に書いていないことを
差し引いても、決して意味なく暴力を振るう人ではないということは感じる。


とはいえ、勿論、暴力肯定派ではないです。


かつて金八先生が、
「どんなにいいみかんでも、
 毎日毎日小突きまわされてたら腐ってくる」
といってましたが、
繊細さが時として反社会的な方向にはけ口を求めてしまうのは、
察してあまりある。


確かに、暴力に訴えるのはいけない。
だが、それ以上に法の網の目をくぐり、巨万の富を稼ぎながら
人としての仁義を忘れることは暴力以上の悪であるというのは
十分理解できる。


自分で手を下して相手の人生にピリオドを強制的に打つほうが悪いか、
八方ふさがりになるまで追いつめて、自刃させる方が悪いか、
手を下していないからよいとかそういう問題ではない。


安藤昇が、出所後安藤組を解散し、
映画俳優として、『実録安藤組」とかに本人役ででちゃうっつーのも
すげー話。

やくざはこわいけど、
この人には一度話しをしてみたいなぁ。