日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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熊井啓監督

ETV特「熊井啓 戦後日本の闇に挑む」を観る。
熊井啓監督好きな監督のひとりです。
今年5月亡くなったときはショックだったなぁ。
熊井啓監督といえば、「帝銀事件」や「下山事件」など戦後の闇をテーマにした作品や、今一番みたい映画「黒部の太陽」を監督さん(石原プロさん〜DVD化してよん)。
そー言えば、カミさんと熊井啓監督作品「海と毒薬」観にいったっけ。
私たち夫婦、エンターテイメントより暗い映画好きなのよね。
初めて二人で観た映画は「街の灯」。
20年くらい前チャップリン映画の興行権が切れるので劇場で見る最後の機会ってことで、初デート。
聞いてみれば、彼女の一番好きな作品は「ひまわり」次は「鉄道員」とこれまた暗いよ。

それはともかくこの番組…。
熊井啓監督のこの真面目さの一端に触れた良作でした。
仕事を通して自己を表現できるのは羨ましい。そもそもこういう表現者に憧れる自分がサラリーマンをやってることに無理があるよなぁ。
世の中「楽しけりゃいーじゃん」的流れの真っ只中、
東京オリンピックで浮かれる64年→「帝銀事件・死刑囚」
大阪万博の薔薇色の未来70年→「地の群れ」(被差別部落被爆者の争い…これも凄い)
一億浮かれたバブル時代85〜88年→「海と毒薬」(九大米兵人体解剖事件)
その後も、「ひかりごけ」(食人事件)、「日本の黒い夏・冤罪」(松本サリン事件)などこれでもかってほど。
表面上は取り繕っていても一皮向けば、どうなの?って問いかけ。
目を背けるのはたやすい。
暗い映画嫌いって人も熊井啓監督、一度ご覧あれ。
映画を観て考えさせられるのってこれもまた貴重な経験だと思います。


ご冥福をお祈りします。