『永久帰還装置』と『敵は海賊 正義の眼』を連続して読む。
家はゴタゴタしていても通勤時間は読書タイム。久しぶりに神林長平を連続して読む。
神林長平はデビュー当時から読んでいるので、四半世紀を越えるお付き合い。一番好きなのは、『七胴落とし』だったりします。『戦闘妖精雪風』シリーズ、『敵は海賊』シリーズも結構好きです。
神林長平の作品はハードSFの部類に入るので、一般の人にはあまりお勧めできるものはありませんなぁ。
『永久帰還装置』は、次元を超えて犯罪者を永遠に追求する永久追跡刑事の話。主な舞台は人類が移住した火星。犯罪者は、自分に都合のいい世界を構築しながら逃走を繰り返す。表題の永久帰還装置は、刑事が自分の元の世界に帰るためのもの。いなくなった母親が最後に買ってくれたクリームパンの包装セロファン。
『敵は海賊 正義の眼』は、海賊・匋冥(ようめい)を追いかける海賊課刑事(人間型のラテル、黒猫型のアプロ)の話。今回はそれほどドタバタはなく、両名の直接の絡みもなかった。
神林長平の作品を読んでいると、今自分のいる世界が本物か虚構か、立脚点が揺らいでくる。この不安定さがここちよかったりします。
ま、でも、超現実主義者のカミさんは、この手の作品は一切受け付けません。。。
さ、次に読む本を探さないと…。どこにあるか分からない!
- 作者: 神林長平
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