夕刊のスポーツ新聞、「東京スポーツ」略して「東スポ」。
電車の中は原則文庫/新書本を読んでいるので、社会人になってからも夕刊紙を読む習慣はありませんが、東スポが他の夕刊紙と異なるのはよく知っています。最近は少なくなりましたが、「ネッシー」とか「UFO」の話を1面に取り上げる新聞はここしかありません。(実はこういう記事の時に何回か買ったことあり。)この型破りな新聞がどのようにして出来上がったのかについてのノンフィクションです。
銭湯を改装した社屋、朝から茶碗酒をあおる社長、自由な社員たち。ライバルが現れると、カレーやガムを売店のライバル紙に付けて回る姑息な作戦を社長自ら考え実行したり、新聞発行会社が申し合わせた一般紙休刊日でも平気で発行しちゃう大胆さ。極端なほどの自由さで東スポの紙面が出来上がっていたのです。昭和天皇崩御の翌日の1面は「ブッチャー流血」って、ありえないけど、東スポってのは、要はそういう新聞。
時が下り、名物社長もいなくなり、創業時の古参社員は次々とリストラされる。でも、リストラされた社員は、他の夕刊紙に移ったり、作家、評論家になって行く。まさに娯楽ライター、エディターの梁山泊だったのですね。
善し悪しはともかく、「お!」と目を引いた見出しの時に一度手に取ってみてください。爆笑うけあいです。女性は中面のエッチコーナーに要注意。

- 作者: 赤神信
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- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 文庫
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