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「小説 宇宙戦艦ヤマト2199」を読む。


 豊田 巧著・マッグガーデン
小説 宇宙戦艦ヤマト2199(下) 小説 宇宙戦艦ヤマト2199(上)
上下巻それぞれ表表紙裏表紙で1枚の絵になってますが、上下巻並べると別の絵になるという凝ったカバーです。


 聞いたことない出版社です。2199関係の書籍独占販売してるのね。。
 上下巻で700頁以上のボリュームですが、30分全26話を網羅するのは当然無理。上巻では、ヤマト出発までで2/3を使い、下巻では1/3を七色星団に使っていることから見ても、戦闘シーンに重きを置いている事が判ります。


 ドキッとしたのは、下巻で連絡要員としてヤマトに残ったメルダが戦闘機に乗りたいと言い出し、鹵獲したガミラスの機体に案内するシーン。オリジナルでは、篠原が鹵獲機体がある事を加藤に告げるだけですが、小説版では、古代がメルダの手を取り、鹵獲機体に案内をします。
 伊東が収容所惑星レプタポーダで命を落とすシーンもオリジナルとは異なり、オリジナルではユリーシャを助ける為に発砲後ガミラス兵に撃たれますが、小説版では藪を助けた後に撃たれます。これがあることで、藪のその後の頑張りを暗示していて、これはこれで良い。
 という風に全体の構成は変えず、細かな点で小説版独自の解釈によるシーンの改変や緩急がありますが、自分的にはかなり楽しく読むことができました。

 
 旧作ヤマトのノベライズっていっぱい出ていましたが、復活編に至ってはノベライズ化もされずじまい。ヤマトの小説版は殆ど読んでましたので、そういう意味でも今回のノベライズは楽しみにしていました。出来れば文庫版が良かったけど、この出版不況、そしてヤマトって名前が付いてるだけでヒットしていた昔と違い、今ではそれほど売れるとも思えないし仕方ないかな。


 2199を全編観た方にとっては新たな発見が出来て面白いけど、全然見ていない人にはどうかな?