「童話を胸に抱きしめて」の2巻目。前巻の最後で太陽が活動を止め、地球は氷河期に突入、人類は科学者を中心としたグループがスペースコロニーに避難しその他の人間はすべてコールドスリープ状態で地球に留め置かれることになった。
コールドスリープ装置は、各地のスリープセンターで稼働し基本的にコンピューターによって管理されるが、警備を担当するウォーキー(ウォー・キーパース非常時警備隊)と冷凍睡眠される一般人の健康管理をサポートする「フェアリ」と呼ばれるナースによって正常な状態を保たれている。
前巻で宇宙に飛び立った後、宇宙空間で事故にあったシャトルに乗っていた郁美。その後輩のみどり、奈々美、輝美子の3人は、"フェアリ"となって地元金沢のスリーピングセンターで働いている。
そしてもう一人眠らない男がいる。郁美の婚約者の科学者耕平。耕平は、コロニーではなく地球で人工太陽の研究を続けていた。凍った世界に太陽は上がるのか?
おバカなストーリー展開はハリウッド映画を見ているよう。細かい事はこの際どうでもよく、登場人物が右往左往して起さなくていい問題を起こして、ラッキーな事に…ということが続いてなんとなく解決していく。ご都合主義といってしまえばそれまでだけど、確かにこういう小説が80年代はよく出てました。
でもまぁ何となく先は気になるので、続けてNo.3行きます。
童話を胸に抱きしめて〈No.2〉 (集英社文庫―コバルトシリーズ)
- 作者: 小林弘利,大嶋繁
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1987/02
- メディア: 文庫
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