イベント上映も終わったので、そろそろ感想を書こうっと。
1980の放送終了からなんと35年。確かににエポックメーキングな作品ではありましたが、いまだに手を変え品を変え続いてることにまず驚きを禁じ得ません。
今回のガンダムは、最初のシリーズをキャラクターデザインの安彦良和がコミカライズしたものを原作に映画化。映像ソフトの販売を主に2週間限定のイベント上映という形ですから、厳密に言うと映画公開というわけではありません。
ジオン共和国がその創設者ジオン・ズム・ダイクンの死後台頭してきた側近のデギン・ザビとその家族。後釜に収まったデギンは、ダイクンの威光を借り国を治めようとするが、ダイクンの死はザビ家の謀殺という噂が出、一方の側近、ジンバ・ラルに保護されていたダイクン一家はスペースコロニーから地球への脱出を試みる、といった話。
冒頭、地球連邦とジオン公国の会戦、ルウム戦役の描写。これがすごい。まだ中尉だったシャアが宇宙空間を縦横無尽に駈け廻り、連邦軍の戦艦5隻を撃沈。冒頭7分無料公開してました(期間限定だったようです)。現在90secの予告編のみアップされてますが雰囲気は充分伝わります↓
このシーンが終わって、メインタイトル後、過去に戻りダイクン暗殺の話に。ここで活躍するのは、政治家ジンバ・ラルの息子ランバ・ラルとその愛人ハモン。本編では、地球に降り立った後、強烈な印象を残し砂漠に散った2人の若い頃のお話に。軍関係者の集う酒場で歌姫をしながら、ランバ・ラルの協力者としてキャスバル(後のシャア)とアルティシア(同セイラさん)の地球脱出を手伝う。
オリジナルで描かれなかったガンダムが立ち上がる前の物語なので、とても興味深い。しかもキャラデザで漫画版原作の安彦良和が総監督なので、オリジナルをよく補完した感じでよい。
ガンダムの主人公はアムロではなくシャアだよなと昔から思ってました。そういう意味でもシャアを中心に据えたこのお話は自分的にもしっくりきます。
映画版のIIIでは、8割位を作画し直し殆ど新作と言っていい状態で今の眼でも充分耐えられますが、TV版は週1回の過密スケジュールで、今見ると作画の乱れが半端ない。そういう意味では、このお話と合わせ映画版を見るとより楽しめます。
秋に続編「―II 哀しみのアルテイシア」が公開されます。これもまた楽しみ。
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