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政治と金


 甘利氏、数日前に辞任を覚悟 首相「続けてもらいたい」

 現金授受問題が指摘された甘利明経済再生相は、週刊文春の報道から1週間で辞任した。夏の参院選への影響を避けるための判断だが、アベノミクスを担ってきた「屋台骨」を失い、政権は大きな痛手を受けた。安倍晋三首相は「盟友」の石原伸晃自民党幹事長を起用して局面転換を図るが、野党側は国会で追及を続ける構えだ。■ 甘利氏は28日夕、約1時間10分に及ぶ会見に臨んだ。現金授受の経緯などを説明後、自らの進退に触れると、思わず目に涙をためて声を震わせた。■「私自身はまったく関与していなかった。何ら国民に恥じることをしていなくても、監督下にある事務所が招いた国民の政治不信を秘書のせいと責任転嫁するようなことはできない。それは私の美学、生き様に反する」。アベノミクスや環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を担い、「政権を支える中心的立場」と自負する甘利氏が「退場」を表明した瞬間だった。■ 甘利氏は数日前にすでに辞任を覚悟していた。■ 「私の判断を尊重して欲しい」。甘利氏は安倍晋三首相に、調査結果によっては閣僚辞任の可能性もあることを打ち明けた。■ 首相にとって、甘利氏はTPP交渉をまとめ上げた功労者。第1次政権から閣僚に起用し続けていた「盟友」だけに、この時も「たとえ内閣支持率が10%下がっても、続けてもらいたい」と励ましたという。■ だが、甘利氏はこの言葉にかえって「これ以上、迷惑をかけられない」との思いを強めたようだ。2月4日には、ニュージーランドであるTPP参加国の署名式に出席する予定だったが、それも断念した。(朝日新聞デジタル 1月28日(木)22時0分配信)


 またも金の問題で閣僚辞任。残念です。
 TPP交渉で、各国の思惑を調整し、大筋合意に至ったのは甘利さんの力は決して小さくなかったと思えます。今回の金銭授受の問題も、今まで何度もあった金銭がらみの問題と比べても、大臣本人の"私腹を肥やす"というよりも秘書の暴走という感がどうしても否めない。はめられたんじゃない?という印象。
 とはいえ、金を受け取ってしまっているという事実はあるようだし、結果だけ見れば辞任やむなしとも思える。
 一番の問題は、金払って何とかしようとしている業者(有権者)側にあるように思う。自分の利益誘導のために、議員を利用する。そういうことで有能な議員が職を辞する。脇が甘いと言われて場それまでですが、そういう悪徳業者の言いなりになってしまう議員および議員秘書というのもまずい。
 これまでがんばってきたTPP署名式に出られないのは、本人も残念に違いありません。
 後任の石原氏。うーん、甘利氏並みの交渉力、調整力があるのかなぁ。また、「金目でしょ」みたいな失言しなきゃいいけど…。