堤幸彦監督
2008年〜09年に第1章『終わりの始まり』、第2章『最後の希望』、最終章『ぼくらの旗』の3部作として公開。
原作の22巻+完結篇「21世紀少年」の計24巻を、上映時間第1章:142分/第2章:139分/最終章:155分 計7時間9分とはいえ、まとめるのは大変。バジェットも全章計60億と日本映画にしては大きいのでコケることは許されない。結果的に興行収入だけでも第1章:39.5億円/第2章:30.1億円/最終章:44.1億円 計113.7億+DVD売上、放映権売上があるので大成功の部類でしょう。
ところが評判は、決して良くありません。みんなのシネマレビュー(https://www.jtnews.jp/index.html)では、
20世紀少年 (2008年)5.04点 110人
20世紀少年 −第2章− 最後の希望 (2009年)4.16点 68人
20世紀少年 −最終章− ぼくらの旗 (2009年)4.41点 60人
(10点満点・人数は評価者数)
こんな感じ。
私的には6.5点くらい。
まず原作世界をほぼ忠実に映画化されている点は高評価。俳優陣も漫画映画化の場合、絵に似ていると漫画的になってしまう為、似ている必要性を感じないのですが、「20世紀少年」は絵に似ていることが逆に魅力になっています。
どうしても"ともだち"は誰か?ということが物語の中心軸になってしまいますが、錯綜する小学校時代のあいまいな記憶が物語を混乱させており、私的には"ともだち"の正体よりも、過去の描写や過去を引きずる大人たちの物語が興味深かった。結果的にその楽しみ方はこの物語には合っていたのかも…と、エンディング後の話をみて思いました。
物語と同時代を過ごしていたからこそ感じるものがあり、そうでない人にとっては"駄作"と言われてしまう危険性は確かにあるんだろうな。といいつつもこれだけヒットしたのは、単に日テレの全面的なバックアップと大量のCM、メディアミックスのおかげとも言えます。作品として高い評価を得られていないのが何よりの証拠。
観客を選ぶ映画です。
特に第1章は面白かったかな。
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