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「GODZILLA 怪獣惑星」

GODZILLA 怪獣惑星 (角川文庫)
大倉崇裕虚淵玄脚本・ 角川文庫

 ゴジラアニメ3部作「−怪獣惑星」と「―決戦機動増殖都市」前半までのノベライズ。
 ゴジラを始めたくさんの怪獣に蹂躙され地球から離れざるを得なかった人類が20年かけてたどり着いた星はとても移住に適した星ではなかった。絶望の中地球に帰還しゴジラから地球を取り戻す作戦を立案実行することに。
 地球はウラシマ効果の為に2万年がたっていた。そこに人類の姿はなく怪獣が跋扈する世界になっていた。人類は地球を取り戻せるのか。

 遠い未来のSF物語として描かれたゴジラ作品ですが、うーん、もっと違うアプローチが出来なかったんだろうか、という想いがいっぱいになった。結局映画版は2、3作目は見ていませんので、そういう意味では展開をきたいしています。

 根本的にゴジラ映画の魅力のひとつに建物の破壊があります。 
 過去最大300mを越えるゴジラゴジラ・アース)の造形はすごくよいのだけど、周りが原生林ではその大きさがいまいち伝わらない。人間の攻撃も蚊か蝿がまとわりつくようでカタルシスがない。
 同じようなシチュエーションでしたが「伝説巨神イデオン」の100mのイデオンを攻撃する小型重機動メカ"アデイゴ"(それでも43mあるけど)を大量投入した攻撃の方がよっぽどカタルシスがあった。
 ゴジラが強大過ぎるのです。
 
 主人公ハルオの両親を殺された私怨を中心に据えていく作劇も物語の矮小化につながっています。これまでも私怨を持った登場人物がいないわけではありませんが、あくまでもゴジラに対するのは、科学者だったり組織だったりします。ゴジラに対して人間の私怨では対抗できません。

 ノベライズは次巻で終わり。メカゴジラキングギドラがどのように物語に絡んでくるか楽しみ。