日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

口先だけの平等社会。

 オリパラ組織委員会の森会長が、舌禍によって辞任するという。
 事の発端は「女性が多いと会議が長くなる」という発言。聞いた時、これは問題になるなと思った。案の定、国内外、特に外国からのバッシングは大変なものだった。挙句の果てに、翌日の心の籠っていない謝罪会見。謝罪のところは終始下を向いてメモを見、質問についてはぶっきらぼうに答える。仕方なく会見をしたのが誰の目にも明らかで、当初は謝罪で終息としていたIOCでさえ前言撤回し強く非難。これをもって森会長続投の目はなくなった。

 会議云々の話でいうと、”女性がいると~”とは決して思わない。もしそういうことがあるとすれば、男性ばかりで物事を決める時、「余計なことは言わないようにしよう」と妙な忖度をする人が多いのは事実。だからこそ、性差による自由な意見は大切だし、「会議が長い」という意味でいえば、わけのわからないことでまぜっかえしたりする頭の悪い老害の方がよっぽど迷惑だったりする。もっともこれすらも、年齢による差別でしょう。まぜっかえす人は男女や年齢ではなく一定数必ずいます。男女や年齢による差ではなくて、あくまでも個人の問題。それをステレオタイプで「男性」「女性」「若者」「老人」という括りで語ることがそもそもの間違いです。

 一方で、女性管理職を増やそうとか、国会議員を増やそう何%まで増やすとかいうのも、ちょっとおかしい。目に見える形で、女性の比率を上げようというのはわかるけど、根本的に女性が参画できる状況を作ってもいないのに、とにかく女性を増やそうとしているだけ。男性社会の基準の中に無理やり女性を突っ込んでいる。これがいい事とはとても思えません。女性登用の観点が突出して、本来登用されるべき男性社員が外され、女性が選ばれる。男性だというだけで割を食ったと感じる男性だって多いはず。
 うちの会社でも女性管理職と呼ばれている人は、結婚をしていなかったり、お子さんがいらっしゃらなかったりする人が結構います。勿論、すべてではありませんが、既存の男性社会の中で頭角を現し、管理職となるには男性以上に私生活を制限しないとなりません。そういう社会、制度を無くさずに、単に女性管理職を増やそうとしていることにずっと違和感を感じています。

 女性でも優秀な人は登用されるべきだし、無能な男性も排除されるべき。その時の障害は男性であっても女性であっても平等でないといけないと思います。

 一方で、優秀な女性だからと言ってなんでも登用しようというのも男性の勝手な都合です。
 仕事も一生懸命、私生活も一生懸命という人は多く、その時にどちらかを自由に選択できるということが大切で、特に女性の場合、出産によって一定の期間社会から否応なく離れないといけないがあります。仕事をする上で間違いなく障害となることですが、これを受け入れ、解決していないから女性に無理を強いて、少子化が進んでいきます。家庭を優先した人は、仕事から外されるか、辞めざるを得ない状況になり非正規という不安定な仕事にしか着けなかったりする。
 
 家庭を守りたい、という人は男性も女性もいて、でも男性は外で仕事、女性は家事を専業として家庭を守るという考えから抜け出せない為に、生きにくい思いをしている人は特に女性では多いと感じます。
 社会をドラスティックに変えていかないと森さんと一緒に日本は沈没しちゃいます。

 と、私のような平社員が言っても何も変わらないんですけどね。
 政治家や経営者の人、ちゃんと考えてよ。

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