夕方、審査前最後の練習。
ボロボロ…。
もう、運を天に任せるしかありません。
仕方がないので奮い立たせるべく「大純情くん」1話を読む。
物野けじめは、中学生なのに、なぜかアパートで独り暮らし。仕送りもなく自活している。
ある日、同級生から壁に体当たりして穴をあけたら1000円やる、と持ち掛けられる。
他の人にできたなら自分もできるはず、と思い、その賭けに乗るけじめ。
ところが、けじめの開けようとした壁の裏にはブロックが大量に積んで補強してある。挙句の果てにバイトの折り込み広告を飛ばされてしまう。
広告屋の主人は優しい人で、けじめにもう一度広告を配ってくるように言うが、けじめが出かけた後に「馬鹿には優しくしないと」と悪口を陰で言っているのを聴き、
けじめは広告を川に投げ捨てる。
悲嘆にくれるけじめ。捨ててあったパンをトンカチで割食べようとするが硬くて食えない。
すると隣の部屋に住んでいるという美女、島岡さんがおにぎりとお味噌汁を持ってきてくれて、こんなことを言う。
「不可能と思えることでもできると信じていることはできることがあるって…」
翌日、また同級生が壁に穴をあける挑戦をするかとけじめに言う。今度は1万円上げると。壁は昨日と同じブロックが積み上げられた状態。
でもけじめはなんとなくできる気がして、その挑戦を受ける。
すると、壁は見事に壊れ穴が開く。後ろでつっかえ棒にしていた木が腐っていたのと、昨日けじめが体当たりしたために脆くなっていた。
けじめは1万円を受け取るとその場で1万円札を破り捨てる。
家に帰って島岡さんにお礼を言おうとすると、もともとけじめの部屋は廊下のどん詰まり、隣の部屋はなく壁だった。
不思議に思いながら自室に戻ると、「古代催眠術大辞典」という分厚い本が伏せらたまま置かれている。
開いてみると、次の言葉が書かれているページでした。
「できると
信じていることは
ときとして
できることがある
できないと
信じていることは
絶対に できはしない
ナピカ・マナムーメ」
以降、けじめの物語が続き、物語に即して本が伏せられて、けじめを励ます言葉が最後に出てきます。
そうだよなぁ。できないって思ったらそこで終わり。
できると信じて、審査頑張ります。。