6月から今日までのフジテレビ月9枠ドラマ。途中オリンピック中継を挟み全11回。
夜間救急専門医(ナイト・ドクター)として招集された若い医師たち。医師の働き方改革として、昼夜完全交代制を試験的に導入した病院を舞台に、個性の異なる医師たちが命と向き合い成長する姿を描いた作品。
同時期に、同じ救命救急舞台とした医療ドラマ「東京MER」をやっていましたが、別の意味でこちらも興味深く完走することができました。
特に今日の最終回では、夜間作業の現場で事故が同時に発生し、ナイトドクターのメンバーはそれぞれ別の現場に駆け付ける。未熟な若い医師が、それまでの経験を土台に持てる力を発揮して命を救う。当初、頼りなかったみんなが、成長する姿に胸を打たれます。
と同時に、同じように夜に働く若者たちが昼間の生活を支えているという事が描かれていて、配属当初はいやいややっていた夜間救命の大切さをそれぞれが理解していき、全国のグループ病院に散らばっていくのは、とてもさわやかでした。
「東京MER」は、政府を巻き込んだ医療行政をも含んだスケールの大きな物語でしたが、「ナイト・ドクター」は、小規模ながら医療改革の理想を訴えたドラマでした。
いずれにせよ医療の現場で働く人たちに感謝とリスペクトを感じる、よいドラマだったと思います。
波留は、月9初主演だったとか。「いつでも、どんな患者でも絶対に受け入れる」という強い信念を持つ医師で、迷わずナイトドクターを志願した朝倉美月を好演。とはいえ熱い気持ちとは裏腹に彼女も未熟で、さまざまな経験をすることで、ほかのメンバーとも打ち解け成長していきました。
波留のひたむきで意志の強い感じ、好きです。
今期の2つ医療ドラマは両方ともあたりでした!