日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「君たちはまだ長いトンネルの中」


2022年・ なるせゆうせい監督。
tuitterで話題になっていて、今日までyoutubeで無料公開、上映時間87分と手頃だったのでみたら引き込まれて最後まで見てしまいました。

財務省の父の影響により、政治への興味と強い思想を持つ女子高生アサミ(加藤小夏)は、父の死後蕎麦屋を営む叔父夫婦に預けられている。政治に対し人一倍強いイデオロギーを持っているアサミは、政治経済の授業で疑問に思ったことを先生に問いかけ先生を論破し問題になる。その後学校の外部相談役衆議院議員の二階堂(萩野崇)から注意を受けても、自分で調べ自分で辿り着いた答えを曲げることはなかった。
最初の頃、アサミをクラスの厄介者だと思っていた同級生の安倍(北川尚弥)や中谷(定本楓馬)も、少しでも自分たちの未来を明るくしたいと奮闘するアサミの姿や行動を見ているうち、次第に応援するようになる。ある日、アサミと中谷は商店街のお祭りについて取り上げてもらおうと地元の若手新聞記者の荒畑(高橋健介)に掛け合いに行く。
その帰り道、元戦隊ヒーローとして活躍していたタレント議員の武藤(蒼木陣)と遭遇、これをチャンスと思い、アサミは武藤に駆け寄り「総理大臣に会わせてほしい」とまさかの直談判をする…。


バブル崩壊後”失われた30年”はいまだ続きもう過ぎ40年になろうとしている。
株価が上がっても私たち庶民の暮らしは悪くなるばかり。そんな時代にしたのは官僚特に財務省の言いなりになっている政治家たち。なぜいつまでも不況は続くのか。もう考えることに飽きた国民は反対の声すら上げない。TVやマスコミは政府の太鼓持ちで、正しい報道をしない。
左寄りのプロパガンダ映画とも思えますが、それは表層的な見方で、疑問を持たず行動をしない人々に対して少しでも自分で調べて疑問を持つことを勧めている。エンタメというには真面目過ぎる映画で、ドラマというドラマはありません。どちらかというと教育映画です。ただ政府批判なので学校では絶対に見せないでしょう。
映画の中で、MMT(現代貨幣理論)、ひとことで言えば、これは「独自通貨を持つ国であれば、債務返済のための通貨発行に制約を受けないため、いくら借金をしても財政破綻は起きない」という理論についてわかりやすく説明をされています。これは理論としては恐らく正しい事ですが、結局それを運用するのは国であり、決めるのは官僚、政治家なわけです。これを正しく現実に使えるかというと正直疑問は残ります。
ただこういう考えがあって、今求められていることだということは恐らく間違いない事。それをちゃんとコントロールする気概と責任感を持つ政治家、官僚がいない事が問題だと思います。

あとは、何も考えない国民。
自分が死にそうなのにそれをそのまま受け入れる羊。政治家たちにとってこれほど扱いやすい国民はいない。

自分の一票じゃ何も変わらない。確かのその通りですが、選挙に行かない事=現政権への信任です。疑問なんか持たれると厄介だから政権にとって選挙に行かない人が増えることは実は喜ばしい事です。

本当にこのままでいいんですか。
まずは自分がどんな生活をしたいか。どうしたら豊かな生活が送れるか。
そんな身近な事を考えることを促す映画です。
多くの人、特に若い人に見て欲しいな。

↓予告編

www.youtube.com

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