日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「ゴジラ-1.0」

(本日公開初日なのでネタバレはなしで)

1954年11月3日第1作「ゴジラ」が公開されました。そして今日、11月3日、新しいゴジラ映画が公開されました。正しくは69周年ですが、「ゴジラ生誕70周年記念作品」と位置付け宣伝されています。
和製実写ゴジラとしては「シン・ゴジラ」から7年振り、30作目。海外制作、アニメ版を含めると37作目(アニメ3部作はそれぞれ別カウント)。

2016年の「シン・ゴジラ」は、興行収入82.5億と大ヒット。それまでのゴジラ映画とは全く違い、キャラクター個人的な思いを全く排した、徹底して組織(日本・自衛隊)対災厄(ゴジラ)という斬新な表現で私もかなりハマりました。
逆に言えば、「シン・ゴジラ」の次作というのは、かなりハードルが高く、山崎監督よく引き受けたなぁと思います。
山崎監督って、過去も「spacebattleshipヤマト」や「BALLAD 名もなき恋のうた(嵐を呼ぶ!クレヨンしんちゃんあっぱれ戦国大合戦)」など、原作に多くのファンがいる作品のあえて火中の栗を拾う実写化にチャレンジしています。
ゴジラもこれまで多くの作品が作られているキャラクターで一歩間違うと悪評になりかねません。

今回は、神木隆之介くん演じる特攻部隊の生き残りが戦時中にゴジラと遭遇し、終戦後復員した東京に襲来するゴジラに対し、仲間とともに戦う話。
それまでのゴジラ映画は昭和29年(1954年)の第1作を原点として、作品公開時もしくは未来を舞台とする話でしたが、今回の「-1.0」は、戦後すぐの話にしています。この設定は正直”目から鱗”。しかも山崎貴監督(脚本、VFX)は、「三丁目の夕日」や「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」などで戦後の風景をVFXで再現しており、戦後の風景の中にゴジラを置く事に違和感はありません。
これまでは、周りの建物がどんどん高層化していく中で、ゴジラも巨大化、「シン・ゴジラ」では118.5m、アニメ版「GODZILLA」3部作では、300mともうなにがなんだか…。その点今回のゴジラは、原点に戻り身長50m。50mでも戦後、廃墟と化した東京では十分巨大です。
しかも今回のゴジラは着ぐるみではなくVFXで描かれ、カメラワークも多彩、かなり”寄り”の画面や生物的な動きが観れます。ゴジラの「とにかく大きな生き物が襲ってきて怖い」が十分表現されています。最近のクマとの遭遇でも怖いのに、ゴジラが来たらとにかくもう逃げるしかありません。
神木くん演じる気弱な元特攻兵・敷島が、再起してゴジラに挑む。これはただの怪獣映画ではなく敷島の再生の物語になっています。
空襲ですべてを失った首都東京。復興どころか生きるだけで精一杯の戦後すぐの時期に新たな災厄に襲われる。しかも軍隊は解散、まだ警察予備隊(のちの自衛隊)も設立前。山崎監督、どんだけサディスト。
ゴジラの怖さも十分。物語本編部分もよい。
これはゴジラ30作の中でも五指に入る良作です。

正直言うと、今は2時間の映画に耐えられる気力、体力精神力がなくて、ちょっと躊躇したんですけど、2時間持ちました。

今回の「ゴジラ-1.0」のキャッチコピーは、
「生きて、抗え。」
ともすると生きていることに疑問を感じてしまう最近の私には、このキャッチ、響きました。
明日から仕切り直しして、生きていこうと思います。
(予告編)

www.youtube.com

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