日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「凜として弓を引く 青雲篇」

凜として弓を引く 青雲篇 (講談社文庫)

碧野 圭著・講談社文庫

「凜として弓を引く」の続編。前巻で、町の弓道会に入会し初段を取った主人公、矢口楓は、高校で弓道部を作ろうと奔走する。
すると、かつてこの高校には弓道部が存在し、都大会3位の実力もあったが10年以上前に廃部(休部?)状態になっていることを知る。何とかして活動申請できる5人と顧問を集め生徒会に行く楓。そして保存されていた部室の壁に「無念」の文字が。

弓道場がない中で試行錯誤して練習をする風景を挟みながら、弓道部の復活に際し、休部となった理由を探る新生弓道部メンバー。あぁ青春だなぁ。自分の高校は新設校で弓道場はなかったけど、なくても部を作るという情熱はその頃なかったな。卒業後弓道場ができて活動していたみたいだけど、今高校のhp見ると弓道部の名前はない。数年の活動だったのかな。

弓道を練習するには、ゴム弓や巻き藁練習もあるけど、やっぱり的前に立つことが必要。ただ弓道場はそれなりの施設が必要で歴史の古い学校でないと学内に弓道場はない。弓道場がない学校は公共の弓道場を使うことになりますが、私の行ってた高校の近くには弓道場はなかった(と思う)。


最期の方にこんな言葉があります。

「みなさんがもしここから何か学べるとしたら、一射一射を大事にする、ということ。そして、仲間を尊重する、ということです。こういうことは誰にでも起こりうる。射場に立ったら常に真剣に。そして無用な争いは避ける。それだけは守ってください」

弓道具は、”殺傷能力のある飛び道具”だから、扱いには細心の注意が必要。だから、初心者は弓を射ることよりもその心構えが何よりも大切。

中る中らないよりも、どんな心持で的に向かうか。
他の武道と異なり、極めて内省的な武道が弓道です。
普段の生活でもうまくいかない事があるとつい他責を求めてしまうけど、その原因に100%自責がないかというとそんなことはなく、ほとんどの場合、少なからず自分の問題や、自分がもっと先回りしてこうしていれば…なんてことがある。

主人公は同じ高校生ですが「ツルネ」に比べると地味な展開、でも弓道を始めたばかりの人にはお勧めのシリーズです。

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