日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

リスペクト。

ちょっとX(旧twitter)で騒ぎになっていた「セクシー田中さん」の件が、最悪の結末を迎えてしまった。

アニメにしてもドラマにしても漫画、小説を原作とするものが多い。個人(といってもアシスタントや編集者の力も大きいけど)で作る漫画、小説と異なり、アニメ、ドラマ、映画は沢山のスペシャリストが関わって一つの作品にするいわば”総合芸術”で、おのずとその表現方法が異なる。しかし原作を使う以上、ゼロからキャラクター、ストーリーを生み出した原作者への敬意は勿論のこと、先行している原作ファンを蔑ろにしてはいけない。
特に一番強い権限を持つプロデューサー、監督、脚本家は原作に対してのリスペクト、もっと言えば原作への”愛”がないといけない。

アニメ、ドラマ、映画でもたびたび原作愛のない作品が出てくる。原作ファンからしたらがっかりです。

特に70年代の漫画原作の実写化は「恰好だけ似せれば原作ファンは喜ぶんでしょ」と言わんばかりの作品が多かった。例えば「ドカベン」「野球狂の詩」「ルパン三世/念力珍作戦」「ハレンチ学園」「あしたのジョー」とか。ただこれはこれで一歩引いてみると面白かったりします。「野球狂の詩」」の木之内みどりなんか水原勇気そのものでむちゃくちゃ可愛いかった。

酷いのは80年代以降の漫画の実写映画化。
有名なところでは「デビルマン」。「笑う大天使」も酷かったなぁ。大林監督の「漂流教室」もあれれ??って感じ。石原真理子が響子さんを演じた「めぞん一刻」、伊武雅刀の四谷さんは良かった。

だいたい、長い原作やまだ完結していない原作を2時間足らず、ドラマにしても最近は1クールに観たない10話程度で納めようとするから無理が出る。

その点、良作といわれる原作ものは無理をしない。
最近でいえば「ゴールデンカムイ」は原作31巻のうち3巻程度を映画化。キャラクターのビジュアルも舞台装置も丁寧な作りで「これ完結までできるの?」と見ているこっちが心配になるくらい。
あと佐藤健くん主演の「るろうに剣心」とかもよかった。
ドラマでいえば、「のだめカンタービレ」。千秋くんの玉木宏、のだめ役の上野樹里ははまり役でした。竹中直人のシュトレーゼマンはやりすぎでしたけど面白かったからよしw

無理が出た時に一番尊重しないといけないのは原作者のはず。
ここで原作者が首肯しない展開はしないこと。これは守られないといけない。

よく原作提供の場合「里子に出したつもりで」とか「映像化されれば原作も売れるのでウィンウィン」とか言うことがあるけど、それは原作者が言う言葉であって映像化を受けた側が言うことではありません。

リメイクではありますが、「宇宙戦艦ヤマト2199」は出渕監督の原作愛を感じるし、大ヒット中の「ゴジラ-1.0」はゴジラというキャラクターへのリスペクトを感じます。同じ山崎貴監督の「SPACE BATTLESHIPヤマト」も否定派多いですけど、わたし的には、予算上厳しくフェリーでのロケ等はあったものの、石津嵐の小説版ヤマトの設定を用いるなどヤマト愛を感じますし、何といっても真田技師長役の柳葉敏郎の”真田さん愛”は目を見張るものがww

いずれにせよ、実写化の場合、細かな違いはどうしても生じてしまうものの原作の本質を理解した映像化をお願いしたいものです。

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