五十嵐貴久著・幻冬舎文庫
大幅改訂版を読んだので改訂前の方を再読しました。
全体的な流れは勿論変わっていませんが、出てくるガジェット(特に携帯電話→スマホ)とか、医療過誤絡みの細かい数字などを変更されている。比較して読んでみると、確かに変わったところもあるけれど、五十嵐さんが熱望するほど改訂が必要だったかは正直疑問です。これはこれ、その時代を明示しなくともなんとなく書かれた時期を読者が想像すればよいだけの話で、逆にこういった医療過誤は古くからあって、事件は複雑化してきて交渉人はより必要になっているという事実が分かって、五十嵐さんの先見の明を賛美こそすれ、改訂をするほどではないように思う。新旧両方とも面白い!
でもま、新しい方(「交渉人・遠野麻衣子」河出文庫)の方が手に入りやすいし、続編も河出文庫ででるようですし、何といっても著者がせっかく改訂したものなのでそちらをお勧めします。
旧版(幻冬舎文庫)
新版(河出文庫)

