鈴木 史子著(原作_新海誠)・角川文庫
鈴木 史子さんは、 実写版の映画「秒速5センチメートル」の脚本を担当された方。脚本家自らのノベライズ版です。
映画ではカットせざるをえなかったシーンが追加されているとのこと。
映画ではイメージが演じられた俳優さんに引っ張られてしまうところですが、オリジナル版が好きな私としてはあの貴樹くんと明里ちゃん、花苗、水野さんをイメージして読むことが出来た点はノベライズに軍配です。
また「秒速ー」については、新海誠監督による「小説・秒速ー」と加納新太さんの「秒速5センチメートル one more side」、それと漫画版「秒速ー」とこれまで3種類の物語が紡がれているが、ここに実写版とノベライズと合計5つの物語になりました。
オリジナルが行間のある物語で、特に第3話「秒速5センチメートル」は山崎まさよしの「One more time, One more chance」のIVになっているので、多く語られていませんが、漫画版、今回の映画版、ノベライズ版では水野理沙との関係に新たな展開を示唆する場面もあり、ウジウジ中二病の貴樹くんの新たな第一歩が描けていてよかったです。
貴樹の退職後の話とか、新たなキャラを入れたり、花苗の姉で貴樹くんの担任だった美鳥先生(結婚して澄田→輿水に姓が変わっている)や、この美鳥さんが、明里と仕事で繋がりを持っていたりと、物語を再構築したこの物語は「秒速ー」好きの期待を裏切らない良作でした。
関係ないけど、“美鳥先生”というとCX木曜ドラマ「いちばんすきな花」で田中麗奈演じる”美鳥先生”がシンクロする。「いちばんすきな花」の美鳥先生は、主人公4人組(潮ゆくえ/多部未華子、春木椿/松下洸平、深雪夜々/ 今田美桜、佐藤紅葉/ 神尾楓珠)の人生のある期間、それぞれの先生だったりして4人が4人とも美鳥さんに全く違うイメージを持っているという面白いキャラクター。このドラマもよいのでお勧めです。
さて「秒速5センチメートル the novel」
なんかメンタル落ち込んでて、出ていた事すら知らなかった。危険々々。
まぁこういう風に周りに目が行くようになったのも回復の兆しと捉えたいです。
ちなみに新海監督のノベライズ「小説・秒速5センチメートル」
オリジナルは視点が常に貴樹くんでしたが、明里、花苗、水野さんの視点で描かれた
「秒速5センチメートル one more side」
漫画版「秒速5センチメートル」





