今から20年以上前「ファミコン通信」で連載していた漫画「あんたっちゃぶる」がすごく面白くてそれ以来のファン。コミックは殆どもっています。
「あんたっちゃぶる」はゲーム雑誌掲載だったので、最初はゲーム業界とその周辺のルポ漫画だったのに、後半変わった店訪問記(ゲテモノ料理屋とかw)だったり、ラジコンを延々やっていたりと自由奔放な内容、しかも「そんなとこまで書いちゃっていいの?」ってくらい切りこんでいて気持ちがよかった。その後しばらくアジアを放浪して、帰ってきて又ファミ通で連載したのが「おとなのしくみ」。これも面白かった。
最近では、いろんな業界のお金を取り巻く話「銭」、限界集落を活性化する為にオタクを呼びこむ奇策の顛末を描く「限界集落温泉」など社会派だけど面白く読める作品を書いています。
さて「ナナのリテラシー」
鈴木センセーは最近電子出版を精力的に行っています。それも出版社を通さずに個人で。そういった経験をもとに今なぜ電子出版なのか、本当に電子出版の時代は来るのかを、主人公、許斐七海ちゃんと怪しげなコンサルティング会社を通して解き明かしていくというのが1巻のお話。
「あんたっちゃぶる」が無料で読める「Jコミ」改め「絶版マンガ図書館」(http://www.zeppan.com//)にある理由暗に描かれていました。確かに危険な内容だから、訴訟のことを考えると無料公開は頷ける。。
鈴木センセーの絵は本当に上手いと思う。完全に自分好みの絵です。それで内容も社会的でありながらウィットに富んでいてしかも優しい視点をも内包している。
第2巻も楽しみ。
お勧めです。
- 作者: 鈴木みそ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2014/01/25
- メディア: コミック
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